Jay-Zの新たな戦略は…CDを売ること?

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一周まわってきた感じ?

アップル参入で、ますます混戦となる音楽ストリーミング業界。その中で、Jay-Zが手がけるTidalが「新たな」動きをみせています。それは、ちょっと高め設定でCDを販売するという戦法。

7月に、プリンスが自身の楽曲をストリーミングサービスから削除し、唯一提供を持続させるのはTidalだけであると発表しました。そこで、もちろん彼の最新アルバム「HITNRUN」も、Tidalだけ配信しています。が、そのアルバムページには、CD購入のオプションもあるのですね。ダウンロードが17.99ドルなのに対し、CDは21.59ドルプラス送料が3.99ドル。どういうことなのでしょうか。ストリーミングを使えない年配者が店舗でCDを購入するのはわかりますが、わざわざTidal上でCD買うってどういう層なのでしょう。

CD、コンパクトディスクは多くの人に長年愛されたメディアですが、昨今その需要が急速に下降しています。CDプレイヤーではなく、MP3プレイヤーで音楽を聞く人が増え、物理的に音楽を所有することに意味を見出さなくなってきたからです。一方で、音質や体験を重視する人々もおり、レコードは売上げ上昇していますが、CDという存在はどっちつかずだったのでしょう。そんな存在を、なぜ今わざわざJay-Zがと不思議に思いますけれど、そこは常人には想像できない戦力が何かある…のかな。


source: Tidal via Ubergizmo

Mario Aguilar - Gizmodo US[原文
(そうこ)

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