マツダ子会社のテレビCMの撮影方法に違反があったとして、静岡県警大仁署などは16日、静岡市駿河区の広告制作会社と同社の男性社員(51)=同市清水区=を道交法違反(道路使用許可条件違反)容疑で、会社経営の男性(47)=東京都中野区=を道路運送車両法違反(不正改造等の禁止)容疑で、静岡地検沼津支部に書類送検した。

 送検容疑は、広告制作会社と男性社員は5月25日、伊豆市の県道でCMを撮影する際、乗用車で対向車線にはみ出した疑い。会社経営の男性は同日、普通乗用車の上部に撮影者を乗せるため、やぐらを取り付ける不正な改造をした疑い。

 CMの制作は静岡マツダ(静岡市)が発注した。同署によると、道路使用は対向車線にはみ出すなどの危険な方法を取らないことを条件に認められていた。

 撮影している場面を見た人がツイッターに写真を投稿して話題になったことから、静岡マツダから8月、同署に相談があった。同社は6月から地元民放でCMを放映していたが、8月上旬に取りやめるとともに、ホームページ上で謝罪していた。