微小粒子状物質「PM2・5」を含む大気汚染に見舞われた北京市内=4日(共同)
共同通信社

 微小粒子状物質「PM2・5」などによる大気汚染が原因で、寿命を全うできずに死ぬ人の数は2010年に世界で300万人以上に上るとの分析結果を、ドイツや米国のチームが17日付の英科学誌ネイチャーに発表した。最も多いのは中国の約136万人で、日本は15番目の約2万5千人だった。

 PM2・5やオゾンによる大気汚染は、慢性閉塞性肺疾患や虚血性心疾患、肺がんなど多くの病気の原因になることが分かっている。チームは、国別の統計データなどを使って、大気汚染物質が原因で早死にした人数を見積もったところ、10年に世界で約330万人に上ったとの結果となった。

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