参院平和安全法制特別委で、安保関連法案の採決をめぐり鴻池委員長(左上)に詰め寄る野党議員=17日午後4時28分
共同通信社

 歴代政権が認めなかった集団的自衛権の行使を解禁する安全保障関連法案は17日の参院平和安全法制特別委員会で、与党などの賛成多数により可決した。与党は、民主党など野党が審議打ち切りに反対する中で採決を強行した。参院本会議に緊急上程し、18日成立を狙う。民主、維新、共産、社民、生活の野党5党は国対委員長会談で、内閣不信任決議案を衆院に共同提出する方針を決めた。閣僚の問責決議案なども提出し成立阻止へ抵抗を強めた。

 法案は、民主党が提出した鴻池祥肇委員長(自民党)の不信任動議を与党などの反対多数で否決した直後に採決された。