「やばい」は褒め言葉?=「婚活」「イクメン」も9割浸透―国語世論調査・文化庁 | ニコニコニュース

 「やばい」は褒め言葉で定着? 良い音楽やおいしい料理などを「素晴らしい」という意味を込めて「やばい」と表現する人の割合が4分の1を超えたことが17日、文化庁の2014年度「国語に関する世論調査」で分かった。10代の9割、20代で8割と若者にはほぼ定着。「婚活」「イクメン」などの言葉も9割以上に浸透した。

 調査は今年1〜2月、16歳以上の男女1942人から回答を得た。

 「やばい」は本来、迫る危険や不都合な事情に対して使う形容詞。若者を中心に「すごい」の意味が生まれ、肯定的な用法が広まった。称賛の意味で使うとしたのは26.9%で、前回質問した04年度から8.7ポイント増。前回はほぼ20代以下に限られたが、今回は30代でも約54%が使うとした。意味を併記する辞書も増えているという。

 自分の考えを言う際に「わたし的には〜」という言葉遣いをするのは19.9%(4.3ポイント増)で、30〜50代でも各10ポイント以上増え若者以外にも浸透。全体の3分の2が好悪の判断に迷う感情を「微妙」、2割が不快感を「うざい」と表現するとし、共に定着が進んだ。

 同庁は「人間関係を気にして断定的な物言いを避ける言葉が増えているのでは」としている。

 最近生まれた言葉では、結婚相手を熱心に探す「婚活」は93.8%、育児に積極的な父親「イクメン」は89.6%が「聞いたことがある」と回答。「デパ地下」や「クールビズ」も9割超の認知度で、半数近くが実際に使うこともあるとした。