反対「きょうが正念場」=国会前、朝から抗議集会―安保法制 | ニコニコニュース

 安全保障関連法案をめぐる与野党の攻防が最終局面を迎えた18日午前、東京・永田町の国会前。朝から集まった数百人の市民は、「きょうが本当の正念場」「民主主義の破壊は許さない」と法案に反対の声を上げた。

 「声がかれかけてきたが、いよいよ大詰めなので頑張りたい」。出勤前に駆け付けた東京都杉並区の会社員井汲景太さん(45)は、14日から毎日国会前に足を運んでいるという。「法案が成立すれば、米国の下請けとして戦争に加担させられる可能性がある。主権者の一人として、反対の意志を示さずにはいられない」と力を込めた。

 祖父母の代から創価学会員という私立大3年の徳泉翔平さん(20)は、京都市から新幹線で駆け付けた。「命を大切にして対話で世界を変えていく学会の立場からすれば、法案に賛成できるはずがない。きょう黙っていたら絶対に後悔する」と話し、学会のシンボル三色旗を手に抗議の声を上げた。

 大阪市の主婦中本幸美さん(73)も、新幹線に乗って駆け付けた一人。「安保法案がきっかけで平和について初めて真剣に考えるようになり、本や新聞で一生懸命勉強した。その意味では安倍首相に感謝せなあかんかも」とした上で、「どう考えても法案は違憲だし、成立すれば防衛費も増大すると思う。避難生活を送っている福島県の12万人はどうなるのか」と訴えた。

 集会には俳優の石田純一さん(61)も姿を見せた。「芸能人としてではなく、一市民として参加しなくちゃいけないと感じた」と語り、「政府のやり方は全てがトリッキーで、民意を反映していない。集団的自衛権がなくても、個別的自衛権だけで日本の平和は十分守れるはず」と政府や法案を批判した。