【サンフランシスコ時事】米サンフランシスコ市議会の委員会は17日、旧日本軍の従軍慰安婦を象徴する像や碑の設置を支持する決議案に関する公聴会を開いた。決議案は本会議に送られ、22日に採決される見通し。

 決議案は中国系市議らが提案。公聴会では、韓国から駆け付けた元慰安婦の李容洙さんが「正しい歴史を後世に伝えるためにも、サンフランシスコにメモリアルを作ってほしい」と訴えた。これに対し地元日系人らは「サンフランシスコに建てる理由が分からない。地域社会の分断をもたらすだけだ」と反対した。

 決議案は像や碑の設置の可否を決めるものではないが、設置に向けた中国系団体の運動を後押しする狙いがある。決議案をめぐっては、姉妹都市である大阪市の橋下徹市長が慎重な対応を求める書簡を送っている。