「生活の党と山本太郎となかまたち」の山本太郎参院議員は18日の参院本会議で、採決引き延ばしを狙った「牛歩戦術」をたびたび敢行した。山崎正昭議長から速やかな投票を指示されたほか、与党議員からのやじで議場は一時騒然となった。

 喪服姿で本会議に臨んだ山本氏は、安倍晋三首相問責決議案などの記名投票で、自席からゆっくり歩き、他の議員が全て投票を済ませた後も投票箱前に進まず、演壇に至る階段で足踏みするなどした。自民党席や首相に向かって合掌するしぐさも見せた。山本氏の牛歩に同調する野党議員はいなかった。

 山本氏は、記者団に「(デモなどで)声を上げている人の気持ちをくみ取るのが政治の仕事だ。自民党は死んでしまったような状態なので喪服を着た」と語り、同党の姿勢を批判した。