米ドラマ『GOTHAM/ゴッサム』主役は悪役!? (2)エドワード・ニグマ | ニコニコニュース

『GOTHAM/ゴッサム』に登場するエドワード・ニグマ(C)2015 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
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 アメコミ・DCコミックスのスーパースター、“バットマン”ことブルース・ウェインの信頼できる協力者で、のちにゴッサム市警の本部長となるジェームズ・ゴードンを主人公に、彼の若き刑事時代を描いた米ドラマシリーズ『GOTHAM/ゴッサム』。ゴッサム・シティを脅かすヴィラン(悪役)の“誕生以前”のサイドストーリーも丁寧に描かれ、多くの視聴者の支持を集める要因となった。

ニグマ役のコリー・マイケル・スミス撮り下ろし写真

 ゴッサム市警の鑑識捜査官エドワード・ニグマは、将来的には大物悪役リドラーになってしまうであろう人物だ。若くして優秀な科学捜査官だが、やや挙動不審で署内でも浮いた存在。なぞなぞを使って会話をするなど、時にエキセントリックな行動を取ることもあり、序盤からその傾向が見て取れる。

 リドラーのコスチュームは、グリーンを基調とし、ハテナマークがプリントされているのが特徴。原作コミックスでは、ゴッサムの闇社会の実力者ドン・ファルコンの手下になったり、同じDCコミックのヒーロー『グリーンアロー』に登場したこともある。映画『バットマン フォーエヴァー』(1995年、ジョエル・シュマッカー監督)ではジム・キャリーがリドラーを演じ、悪役として大活躍した。

 『ゴッサム』でニグマを演じるのは、コリー・マイケル・スミス。2013年、エミリア・クラークと共演した『ティファニーで朝食を』でブロードウェイ・デビュー。以降、舞台を中心に活躍してきた。トッド・ヘインズ監督、ケイト・ブランシェット主演の映画『Caol(原題)』ほか、映画・ドラマへの活動の幅を広げている。

 プロモーションで初来日したコリーは「世界中が知っているキャラクターが登場する作品に参加できて、俳優として名が売れるのはありがたい。この作品をきっかけに、僕がこれまでに出演した作品、これから関わる作品にも目を向けてくれたらいいなと思います」と期待を込めた。

 「ニグマを演じる心境はとても複雑だ。ニグマは優秀だし、いい人のまま科学捜査官として活躍したかもしれないのに、生まれつきの性格もあるだろうけど、ちょっとしたリアクションの積み重ねや職場での扱われ方もあって、いい方向に転ばなかった。世の中のためになるいろんな可能性を秘めていた人だったのに、悪に染まってしまうのはやはり悲劇だと思うから。ただ、僕にとってはチャレンジングなことだし、演じがいのある役。ゆっくりゆっくり悪党リドラーになっていきますよ(笑)」。

 Blu-ray/DVD『GOTHAM/ゴッサム<ファースト・シーズン>』コンプリート・ボックスが発売中。約150分の映像特典には、製作陣がビハインド・ストーリーを語る「新たなゴッサムの創造」、ゴッサムの街を構成する「人物紹介」、ファースト・シーズンの中核となるキャラクター、ペンギンを掘り下げた「ペンギンのゲーム」、ファンとの交流を垣間見ることができる「コミコン2014:DC コミック・ナイト」、シリーズ本編ではなかなか見られないブルース・ウェイン少年が爆笑する「NG&オフショット集」などが収録されている。