高野山真言宗の総本山・金剛峯寺=18日午後、和歌山県高野町
共同通信社

 宗教法人高野山真言宗(総本山・金剛峯寺、和歌山県高野町)は18日、2013年に発覚した多額の資産損失をめぐり、宗教法人法や内部規定に反してリスクの高い金融商品を購入したなどとして、実務責任者に当たる当時の宗務総長庄野光昭氏(73)と前財務部長に計約7億5千万円の損害賠償を求めて提訴する方針を決めた。

 同日、法人の運営方針を決める参事会が非公開の会合を開き決定した。現在の添田隆昭宗務総長は参事会閉会後、「ずさんな運営防止のための唯一無二の手段だ」と述べた。庄野氏は共同通信の取材に対し「私は一切の不正をしておらず、裁判で粛々と全てを明らかにする」と語った。

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