弘前城の「曳屋」を体験する参加者=20日午前、青森県弘前市
共同通信社

 国の重要文化財の天守を解体せずに、別の場所に移動させる「曳屋」工事が行われている弘前城(青森県弘前市)で20日、レールに載った天守を綱引きの要領で引っ張る曳屋体験が行われた。

 400トンの天守を支える鉄骨の台に50メートルの綱を4本くくり付け、1回100人がかりで動かす。

 葛西憲之市長の「天守を引けえ」というかけ声で参加者が力いっぱい引っ張ると、少しずつ天守が動きだした。5分かけて15センチ移動させると、見守る工事関係者や多くの観光客から拍手が湧いた。

 観光客を増やそうと市が企画。27日まで毎日行われ、約3900人が参加する予定だ。