ASCII.jp:この低域は魅力的、ケンウッドの6年半ぶり新機種を聴く (1/3)

「KH-KZ3000」と「KH-KZ1000」

KH-KZ3000

 ケンウッドブランドとしては、実に約6年半ぶりとなるヘッドフォンの新製品4機種が登場した。音質面でのこだわりを各所に見せる製品。特にハイエンドの「KH-KZ3000」は充実した低域の再現、くっきりとフォーカスのあった音像の描写など、競合ひしめくヘッドフォン市場の中でも、異彩を放つ製品に仕上がっている。発売前の新製品を編集部で使用する機会があったので、その魅力に迫っていこう。

オンイヤー密閉型のKH-KZ3000とKH-KZ1000。デザインなどに共通点が多いが、作りや中の構造などは差別化されている。

 試聴したのは「KH-KZ3000」と「KH-KZ1000」の2製品。密閉型で「オンイヤー」と言われる、耳を覆うのではなく、パッドを耳の上に密着させて使うタイプの製品となる。KZ3000とKZ1000はともに直径40mmのダイナミック型ドライバーを内蔵。サイズやデザインにも共通点は多いが、使用パーツはかなり異なっていて、価格もKZ3000が4万8400円、KZ1000が2万5000円と倍近い差がある。

 仕上げや音にも相応の差が出てくるので、このあたりは後で詳しく見ていこう。

 まずは外観から。デザインはブランドロゴ同様、黒と赤の組み合わせを基調としている。

KZ3000。黒と赤を基調にしている。ケンウッドのヘッドセットはサーキットでよく用いられており、モータースポーツを意識したデザインになっている。

 ワンポイントで使われる逆三角形のオーナメント、そしてケーブルの「赤」が印象的だが、全体的なデザインはオーソドックスにまとめたものという印象だ。高価格帯のヘッドフォンはデザイン性も重視されている現状を鑑みると、質感やパッケージングに多少物足りなさもあるが、上位のKZ3000については、スポーツカーの内装をイメージさせる黒の合皮に赤のステッチを組み合わせた仕上げにしており、明確なコンセプトが伝わってくるデザインでもある。

ヘッドバンド部分に設けられた赤のステッチ。皮風素材に赤のステッチはスポーツカーの内装などによく用いられるモチーフだ。

ケーブルは左側のハウジング下部にある4極コネクターに接続する。

 ケーブルは着脱式の片出しタイプ。左側のハウジングに直径3.5mm4極の入力端子がある。付属のケーブルはヘッドフォン側が4極、プレーヤー側が一般的な3極タイプとなるが、リケーブルなどでバランス駆動に対応したり、左右のGNDを分離しているタイプのプレーヤーと接続できれば、さらなる音質改善も期待できそうだ。交換用ケーブルの提供など、将来的なアクセサリーの追加にも期待したいところだ。