尹外相、信頼構築を訴え=「日韓交流おまつり」開催―ソウル

 【ソウル時事】日韓が互いの文化を通じて友好を深める行事「日韓交流おまつり」が20日、ソウルで開かれた。韓国の尹炳世外相は祝辞で「両国が『近くて近い国』に生まれ変わるためには、政府と市民社会が互いに信頼を粘り強く積み重ねていかなければならない」と訴えた。

 昨年に続いて出席した尹氏は「重要なことは、困難をどう管理していくかだ」と指摘。「培ってきた友好関係と正しい歴史認識を基に、国交正常化50周年が新しい未来を開く転機になるよう努力すべきだ」と強調した。

 出席した別所浩郎駐韓大使は記者団に、10月末にも開かれる見通しの日韓首脳会談を念頭に「近々、われわれよりさらに上のレベルの会合が開かれることを期待している」と述べた。

 「おまつり」には約6万人が来場し、両国の音楽公演が行われた。また、文化を体験できるコーナーも設置され、女性が憧れる恋愛の告白シーンを表す言葉として日本で流行語になった「壁ドン」のブースが人気を集めていた。

 「おまつり」は毎年、両国で開催。日本では26、27両日に東京で行われ、安倍晋三首相夫人の昭恵さんが出席する予定。