清武&酒井先発のハノーファー、無得点の完敗で今季初勝利はお預け | ニコニコニュース

アウクスブルク戦に出場した酒井宏樹(左) [写真]=Bongarts/Getty Images
サッカーキング

 ブンデスリーガ第5節が20日に行われ、アウクスブルクとMF清武弘嗣、日本代表DF酒井宏樹が所属するハノーファーが対戦した。

 アウクスブルクは前節、昨シーズン王者のバイエルン相手に奮闘したものの試合終盤に誤審によるPKから失点し1-2と惜敗。今シーズンは未だ勝ち星がない。ハノーファーもここまで勝利がなく、両者は互いに1分け3敗と勝ち点で並んでいる。前節、日本代表MF香川真司が所属するドルトムントとの一戦で長期離脱から復帰した清武はこの試合もトップ下で先発。酒井も右SBでスタメンに名を連ねている。

 最初にチャンスを作ったのはアウクスブルク。8分、アレクサンダー・エッスヴァインがエリア手前でボールを受けると右足でミドルを狙う。強烈なシュートは枠の右隅を捉えていたがGKロン・ロベルト・ツィラーが弾き出した。エッスヴァインは18分にも左サイドからのクロスにボレーで合わせたが、ここはDFにブロックされた。

 攻め込まれる時間が続いていたハノーファーは22分、エリア手前中央からエドガー・プリプが左足でミドルシュートを放ったがGKのファインセーブに阻まれた。さらに24分にもレオン・アンドレアセンがミドルレンジから右足でシュートを狙ったがこれもGKアルヴァン・ヒッツがしっかりセーブし得点を許さない。

 ハノーファーに流れが傾きかけた30分、逆にアウクスブルクが先制する。サイドチェンジのロングボールを受けた右サイドのポール・フェルヘーフがエリア手前のエッスヴァインにボールを預けると、これを受けたエッスヴァインは左足で狙いすましたミドルシュートを放つ。弧を描いたシュートはゴール左に吸い込まれた。すると直後の32分、ハノーファーのマルセロがエリア内でトビアス・ヴェルナーを倒してしまいPKを献上。これをキッカーのフェルヘーフがゴール左下にきっちり決めてアウクスブルクが一気に2点のリードを奪った。

 2点のビハインドを背負うハノーファーは43分、清武がプリプとのパス交換から最後は右足でハーフボレーを狙ったが、わずかにゴール左に逸れ得点には至らない。その直後の44分、試合途中に足を痛めていたプリプがベンチに退き、代わってケナン・カラマンが投入された。試合は序盤からボールを支配したアウクスブルクが2点をリードして前半を折り返す。

 アウクスブルクは後半開始時にエッスヴァインに代えてマルクス・フォイルナーを投入した。

 早い時間に1点を返したいハノーファーは66分、右サイドの酒井からボールを受けた清武がフェイントでDFをかわしエリア外からシュートを狙ったがコースに入ったDFにブロックされてしまう。清武はその直後の68分にフェリックス・クラウスと交代。さらにハノーファーはオリヴァー・ゾルクを下げてメヴリュト・エルディンチを投入する。一方のアウクスブルクもヴェルナーを下げてチ・ドンウォンを投入した。

 72分、アウクスブルクはエリア手前絶好の位置でFKを獲得。しかしコンスタンティノス・スタフィリディスが左足で放ったシュートはGKに阻まれ追加点とはならない。対するハノーファーは80分、アルトゥル・ゾビエフがエリア内で放ったシュートがDFの手に当たってブロックされたが、主審のホイッスルは鳴らず、PKは与えられなかった。

 その後も攻め続けたハノーファーだったが最後までゴールを奪うことができずタイムアップ。アウクスブルクが2-0で逃げ切り今シーズン初白星を挙げた。なお、清武は68分に途中交代、酒井はフル出場している。

 次節、アウクスブルクは敵地でボルシアMGと、ハノーファーはホームでシュトゥットガルトと対戦する。

【スコア】


アウクスブルク 2-0 ハノーファー

【得点者】


1-0 30分 アレクサンダー・エッスヴァイン(アウクスブルク)
2-0 32分 ポール・フェルヘーフ(PK)(アウクスブルク)