札幌市手稲区で父親に殴られたとして4歳男児が死亡した事件で、市の児童相談所が今月1日、病院から虐待の可能性を指摘されながら「けがが軽く、虐待を裏付けられない」などとして男児を一時的に保護するなどの措置を取っていなかったことが21日、分かった。

 児相は「痛ましい結果となり、深刻に受け止めている。今後、児相として対応が正しかったかを検証する」としている。

 事件では17日午前1時半ごろ、手稲区のアパート一室で宮北海人ちゃん(4)の腹を殴り、出血性ショックで死なせたとする傷害致死の疑いで、父親の明容疑者(24)が20日に逮捕された。