世界が注目する新鋭監督の新作が封切り! | ニコニコニュース

(左から)植木祥平、植木祥平、泉澤祐希、木下美咲、田中要次、鶴岡慧子監督
チケットぴあ

鶴岡慧子の劇場デビュー作『過ぐる日のやまねこ』が9月19日に封切られ、木下美咲、泉澤祐希、田中要次らキャストと鶴岡監督が、ユーロスペースで行われた舞台あいさつに登壇した。

第37回 PFF(ぴあフィルムフェスティバル)の楽しみ方

初長編作品『くじらのまち』がベルリン映画祭で上映され、2作目『はつ恋』がバンクーバー映画祭で上映されるなど、世界がその才能を注目する鶴岡監督。3作目となる本作は、長野県上田市を舞台に、身近な人の死に囚われたまま生きていたふたりの若者が偶然出会い、生への希望を見出していく姿を描いた作品。『共喰い』の木下美咲と、『東京が戦場になった日』の泉澤祐希が出演する。

木下と泉澤は「ミステリアスな役どころで難しかったけれど、長野県上田市での撮影がとても素晴らしくて、思うままに演じることが出来た」(木下)、「この作品は、過去や記憶がテーマで、それに向き合うことの重要性、人の温かさや大切さを改めて考えるきっかけになると思います」(泉澤)とあいさつ。

田中は「僕自身も長野の木曽出身で、長野県出身の映画監督は多いのですが、また新たに長野出身の監督がデビューすると聞いて、これは『ほっとけない!』と意気込んで、脚本を読む前から出演したい!と申し出ました」と明かし、「この作品は、タイトルも凄くうまい。猫好きとしてはとても引かれました」と話した。

鶴岡監督は「この映画では、主人公のふたりが寄り添い合い、少しずつ成長していく姿を描きたかったので、ご覧頂く方にはその過程をじんわりと実感してもらえると嬉しいです」といい、「長野県上田市にある上田映劇という劇場でも本日初日を迎えて、地元の映画館で上映出来ることもとても誇らしいです。上田映劇の復興プロジェクトも始めていて、老朽化した設備を新たしくするためにクラウドファンディングも行っていますので、ご興味ありましたらぜひ応援して頂けると幸いです」と語った。

『過ぐる日のやまねこ』


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(C)「過ぐる日のやまねこ」製作委員会