サイバー問題で「被害者」強調=米との協力強化目指す―中国主席

 【北京時事】中国の習近平国家主席は22日、訪米を前にした米紙ウォール・ストリート・ジャーナルの書面インタビューで、米中のサイバーセキュリティー問題について「商業上の機密窃取も政府に対するハッカー攻撃も、違法な犯罪だ」と述べ、中国も被害者だとの立場を強調するとともに、米側と協力を強める考えを示した。国営新華社通信が伝えた。

 習主席は「中国政府は、いかなる形でも商業上の機密を盗む企業の行為に関与しておらず、支持もしていない」と訴えた。

 中国が急ピッチで人工島の建設・整備を進める南シナ海・南沙諸島に関しては「古来から中国の領土であり、いかなる国にも影響しない。南シナ海の航行の自由と安全を守ることにも役立つ」と正当性を強調した。