尖閣で米軍機に異常接近か=中国機、昨年に続き危険行為―保守系サイト

 【ワシントン時事】米保守系ニュースサイト「ワシントン・フリー・ビーコン」は22日、東シナ海の沖縄県・尖閣諸島付近で、中国のジェット機が米軍の偵察機RC135に異常接近したと報じた。米軍は、昨年8月に南シナ海で中国軍機が米軍の対潜哨戒機P8に異常接近して以来の危険な行為と捉えているという。

 異常接近が事実であれば、中国側が今月25日の習近平国家主席とオバマ米大統領の会談を前に、挑発行為に及んだことになる。ただ、米国防総省は、接近があったのは尖閣諸島付近ではなく、黄海上空だったと話している。

 同サイトによれば、中国機はRC135の機首の前を衝突寸前の近さで横切った。中国は尖閣諸島の領有権を主張し、2013年11月、一方的に尖閣上空を含む東シナ海に防空識別圏を設定した。米軍は中国の防空識別圏を認めていない。