西武の西口文也投手(42)が23日、埼玉県所沢市内の球団事務所で記者会見し、今季限りでの引退を正式に表明した。2013年からは白星がなく、プロ21年目の今季は1試合の登板にとどまった。「先発として年間通して1軍で活躍できなかった。9月に入って引退を決断した」と述べた。

 和歌山商高、立正大を経て1995年に入団してから西武一筋。97年には最多勝、最優秀選手(MVP)、沢村賞などに輝いた。02年8月と05年5月には、九回2死から安打を浴びてノーヒットノーランを逃した。05年8月には九回まで打者27人を完全に抑えながら、延長十回に安打を許し大記録を逃すなど、記憶にも残る活躍を見せた。

 通算182勝。「ノーヒットノーランは現役時代は仕方ないと思っていたけど、今思えばやっておけばよかった。200勝できなかったことに悔いはない」と晴れやかな表情で語った。 

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