国交省航空局係長を逮捕=収賄容疑、格納庫使用で便宜―贈賄容疑で元社長も・警視庁 | ニコニコニュース

 羽田空港の格納庫使用をめぐり便宜を図った見返りに、業者から約50万円を受け取ったなどとして、警視庁捜査2課などは23日、収賄容疑で国土交通省航空局係長の川村竜也容疑者(39)=千葉市稲毛区小仲台=を、贈賄容疑で韓国籍で格納庫の管理運営会社元社長の金澤星容疑者(61)=金沢市高尾=を逮捕した。警視庁によると、いずれもおおむね容疑を認めている。

 川村容疑者の逮捕容疑は、羽田空港で国有財産使用許可を受けた事業者の監督などを行う航空局首都圏空港課係長だった2013年12月下旬、有利かつ便宜な取り計らいをしたことに対する謝礼などとして、金容疑者から約50万円を受け取った疑い。

 捜査2課によると、金容疑者は当時、羽田空港内に航空機の整備用格納庫を所有し、管理運営する「Wings of Life」社(金沢市)の社長だった。国有財産使用許可と営業承認を国交省から受け、毎年更新しながら格納庫を使用していた。

 同社は11年度末に使用許可を受けたが、国有財産使用料の滞納を繰り返していた。川村容疑者は同社の使用許可や営業承認が取り消されないよう省内で働き掛けたり、金容疑者に説明の仕方などをアドバイスしたりする便宜を図ったとみられる。

 川村容疑者は11年4月から14年3月まで首都圏空港課に勤務し、現在は運航安全課の係長。仕事を通じて金容疑者と知り合ったという。

 金容疑者は詐欺容疑で新潟県警に逮捕され、公判中だった。