名言・名シーンに涙! 絶対泣けるおすすめ感動アニメ20選 | ニコニコニュース

マイナビスチューデント

アニメの中には、「泣けるアニメ」が数多くあります。最近では子供向けアニメの中でも、大人がついうるっときてしまう描写が盛り込まれているので、油断できなかったりします(笑)。また、そうした泣けるアニメは完成度も高く、普段アニメをあまり見ない人でもじっくり楽しめるものばかりです。今回は、大人でも感動して泣けるアニメをまとめてみました!

■涙腺崩壊間違いなし! 感動&号泣アニメ20 選

●『交響詩篇エウレカセブン』TVシリーズ

『交響詩篇エウレカセブン』は、少年レントンと少女エウレカの恋模様を主軸に描かれたSFロボットアニメです。辺境の街で退屈な毎日を送る14歳の少年・レントンが、偶然出会った少女エウレカに一目ぼれ。しかしエウレカは過酷な運命を背負っており、レントンは彼女を救うために奔走することになります。やがてレントンのその行動が「世界の運命」を左右することに……といったストーリー。

本作の魅力はやはりレントンの成長模様でしょう。序盤は子供っぽい言動が目立ちますが、ストーリーが進むにつれてわがままな言動はなくなり、次第に一人前の「男」に成長していきます。レントンが成長するきっかけとなるストーリーは、どれも涙なしでは見られません。特にファンが必ず挙げる第26話は一番のターニングポイントといえます。他にもロボットアニメだけに「アツい展開」も盛りだくさん。こちらも泣ける要素です。

本放送:2005年4月17日-2006年4月2日


原作:BONES
監督:京田知己
脚本:佐藤大/大野木寛/菅正太郎
美術監督:永井一男
キャラクターデザイン:吉田健一
主なキャスト:レントン(CV三瓶由布子)/エウレカ(CV名塚佳織)/ホランド(CV藤原啓治)
製作:毎日放送/ボンズ/Project EUREKA
販売元:バンダイビジュアル
(C)2005 BONES/Project EUREKA

●『コードギアス 反逆のルルーシュ』TVシリーズ

「神聖ブリタニア帝国」に支配され、「エリア11」という名前の植民地となった日本。そこに住む少年・ルルーシュは、偶然出会った謎の女性C.C.(シーツー)から「ギアス」という特殊能力を授かります。これは他人に命令を強制できる「絶対遵守」の力を持つもの。かつて王家の陰謀で母を殺され、ブリタニアの第11王子の座を追われた過去を持つルルーシュは、ギアスの力を駆使して帝国に復讐(ふくしゅう)をするべく動きだす……。

本作はどちらかといえばダークヒーローモノに該当します。汚い手段を使ってでも帝国を倒すと心に決めたルルーシュは、天才的な頭脳とギアスの力を駆使し、次々に帝国を追い詰めます。しかしその行動の裏には、復讐だけでなく、ただ一人残された妹・ナナリーへの思いもありました。ナナリーが安心して暮らせる世界をつくる、これがルルーシュの一番の行動原理なのです。妹のために己を犠牲にして世界を変えようとするルルーシュ。その結末は涙なしには見られません。

本放送:2006年10月5日-2007年3月29日・2007年7月28日(第1期)、2008年4月6日-9月28日(第2期)
原作:大河内一楼/谷口悟朗
監督:谷口悟朗
脚本:大河内一楼/吉野弘幸/野村祐一
美術監督:菱沼由典
キャラクターデザイン:CLAMP(原案)/木村貴宏
主なキャスト:ルルーシュ・ランペルージ(CV福山潤)/枢木スザク(CV櫻井孝宏)/C.C.(CVゆかな)/紅月カレン(CV小清水亜美)/シャルル・ジ・ブリタニア(CV若本規夫)
製作:毎日放送/サンライズ/コードギアス製作委員会
販売元:バンダイビジュアル
発売日:2015年9月25日(コードギアス 反逆のルルーシュ R2 5.1ch Blu-ray BOX 特装限定版)
(C)SUNRISE/PROJECT GEASS Character Design (C)2006-2008 CLAMP・ST

●『天元突破グレンラガン』TVシリーズ

地上は獣人たちが支配し、人間は地中に掘った穴の中で暮らすようになった未来の世界が舞台。地中に暮らす少年のシモンは、穴掘りの最中に偶然ロボットを発見し、そのロボットによって地上へと飛び出してしまいます。初めての地上に感動したシモンは、兄貴分のカミナと共に、掘り出したロボット・グレンラガンに乗り、獣人たちと戦いながら旅をすることに……というストーリーです。

本作はとにかく「アツい!」の一言に尽きます。このアツさに泣けるのです。まずは兄貴分のカミナ。言動の一つ一つが男気にあふれ、見るものを引き付けます。まさに「これぞ漢(おとこ)」というキャラクターなのです。その影響で、最初は頼りなかったシモンが立派に成長していきます。この過程も見もの。また終盤の盛り上がりも見逃せません。お約束展開がこれでもかと詰め込まれ、そこに添えられるアツい名ぜりふの数々。主題歌がかかるクライマックスシーンを見て泣けない男はいないはずです。

本放送:2007年4月1日-9月30日
原作:GAINAX
監督:今石洋之
脚本:中島かずき/山口宏/佐伯昭志/大塚雅彦/砂山蔵澄
美術監督:平間由香
キャラクターデザイン:錦織敦史
主なキャスト:シモン(CV柿原徹也)/カミナ(CV小西克幸)/ヨーコ・リットナー(CV井上麻里奈)/ヴィラル(CV檜山修之)/ニア・テッペリン(CV福井裕佳梨)
製作:テレビ東京/KDE-J/電通/ANIPLEX
(C)GAINAX・中島かずき/アニプレックス・KDE-J・テレビ東京・電通
「天元突破グレンラガン」COMPLETE Blu-ray BOX発売中

●『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』TVシリーズ

高校受験に落ち、引きこもりになってしまった仁太(じんたん)の前に、昔事故で死んだはずの幼なじみの芽衣子(めんま)が成長した姿で現れます。芽衣子は仁太に「願いをかなえてほしい」と申し出るも、突然のことに戸惑う仁太。しかし次第に自分だけに見える存在であることを認めた仁太は、願いをかなえるために奔走します。それがきっかけとなり、バラバラになっていた幼なじみたちが集まることに……。

2011年に放送され、大ヒットしたアニメ作品。2015年9月には実写ドラマも放送されました。幼なじみの死によって心に傷を負い、バラバラになってしまった少年少女が、再びその悲しい記憶に向き合うことで、かつての絆を取り戻します。この過程が、心理描写も含めて実に丁寧に描かれているので、見ている側もつい引き込まれ、感情移入してしまうのです。終盤はハンカチなしでは見られません。

本放送:2011年4月15日-6月24日
原作:超平和バスターズ
監督:長井龍雪
脚本:岡田麿里
美術監督:福島孝喜
キャラクターデザイン:田中将賀
主なキャスト:宿海仁太(CV入野自由)/本間芽衣子(CV茅野愛衣)/松雪集(CV櫻井孝宏)/鶴見知利子(CV早見沙織)/久川鉄道(CV近藤孝行)ほか
製作:「あの花」製作委員会
(C) ANOHANA PROJECT

●『Angel Beats!』TVシリーズ

「理不尽な死を迎え、まともな青春時代を送れなかった」という少年少女が送り込まれる死後の世界が舞台の作品。生前の記憶を失った主人公の少年が、記憶を取り戻すために、先にこの世界に送られた少年少女と共に不思議な学園生活を送ることになります。しかし次第にこの世界の謎も明らかになっていき……というあらすじです。

この作品では、コミカルな日常生活が多く描かれていますが、その背景には登場人物たちの悲しい「生前の人生」があります。物語の端々で主要キャラクターの生前が語られ、その内容はどれも悲しいものばかり。こうした悲しい体験をしたキャラクターたちが、楽しい学園生活を送り、笑顔で過ごす、それだけでぐっときます。終盤の展開は賛否があると思いますが、こんな世界があってもいいのではと思える作品です。

本放送:2010年4月2日-6月25日
原作:麻枝准
監督:岸誠二
脚本:麻枝准
美術監督:東地和生
キャラクターデザイン:Na-Ga(原案)/平田雄三
主なキャスト:音無結弦(CV神谷浩史)/仲村ゆり(CV櫻井浩美)/立華かなで(CV花澤香菜)/日向秀樹(CV木村良平)/ユイ(CV喜多村英梨)
製作:Angel Beats! Project/中部日本放送
(C)VisualArt's/Key
(C)VisualArt's/Key/Angel Beats! Project

●『ソードアート・オンライン』TVシリーズ

仮想空間の中でまるで現実世界のように動くことのできる最新ゲーム『ソードアート・オンライン』。主人公のキリトは、プレー中にこのゲームの中に閉じ込められてしまいます。これはキリトだけでなく、プレー中だった全員が同じ状態に。そんなキリトたちの前にゲーム開発者の茅場晶彦が現れ、脱出したければアインクラッド第100層のボスを倒せと伝えます。さらに「ゲーム内の死は直接現実世界でも死ぬことになる」と。キリトたちはこの世界から脱出するためにアインクラッド第100層を目指すことになる、というストーリー。

このアニメでは「アインクラッド編」「フェアリィ・ダンス編」「ファントム・バレット編」「マザーズ・ロザリオ編」の4つに分かれています。この中で泣けるとお薦めなのは「マザーズ・ロザリオ編」でしょう。キリトたちがゲームの世界で出会ったすご腕のプレーヤーは、現実世界では病気で末期状態の少女。彼女とのゲーム、そして現実の世界での交流は、感動というよりも、切なさでいっぱいになることでしょう。

本放送:2012年7月7日-12月22日(第1期)、2014年7月5日-12月20日(第2期)
原作:川原礫
監督:伊藤智彦
脚本:木澤行人/菅原雪絵/中本宗応/向井良和/入山修司/東海林直樹
美術監督:竹田悠介/長島孝幸
キャラクターデザイン:足立慎吾
主なキャスト:キリト(CV松岡禎丞)/アスナ(CV戸松遥)/リーファ(CV竹達彩奈)/シノン(CV沢城みゆき)/ユウキ(CV悠木碧)ほか
製作:SAO Project/SAOII Project
(C)川原 礫/アスキー・メディアワークス/SAO Project

●『プラスティック・メモリーズ』

アンドロイドが実用化された未来を舞台にした作品。主人公の水柿ツカサは、アンドロイドを管理する大企業の「ターミナルサービス課」に配属されることになります。その課の仕事は、耐用年数を迎えたアンドロイドを回収すること。ツカサはそこでお茶くみ用アンドロイドのアイラとコンビを組むことになり、共に仕事をする中で、彼女に引かれていきます。アイラも同じようにツカサに特別な感情を抱くようになりますが、アイラ自身の耐用期限はもうわずかな時間しか残されておらず……。

主人公のツカサとアイラの関係がとてもすてきな作品です。耐用年数の過ぎたアンドロイドは回収されることになり、アイラも例外ではありません。ツカサとアイラが「残された日々」を大切に過ごす描写は切なくてたまりません。ただ、「アンドロイドの回収」の仕事の中で、さまざまな形の人とアンドロイドの絆があることを知ったツカサの、1話とは見違えるような終盤の成長ぶりにも注目です。

本放送:2015年4月5日-6月28日
原作:林直孝
監督:藤原佳幸
脚本:林直孝
美術監督:川口正明
キャラクターデザイン:okiura(原案)/中島千明
主なキャスト:水柿ツカサ(CV内匠靖明)/アイラ(CV雨宮天)/絹島ミチル(CV赤崎千夏)/桑乃実カヅキ(CV豊口めぐみ)/ザック(CV矢作紗友里)ほか
製作:アニプレックス/ブシロード/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/MAGES./朝日放送/AT-X/ムービック/日本BS放送/動画工房
(C)MAGES./Project PM
「プラスティック・メモリーズ」BD&DVDシリーズ発売中

●『CLANNAD AFTER STORY』TVシリーズ

けがでバスケットボールをやめた岡崎朋也が、演劇部の復活を目指す古河渚と出会い、共に演劇部の再建を進めていく過程を描いた『CLANNAD』(第1期)。そして朋也たちの「高校卒業前から卒業後の姿」を描いたのが、アニメ第2期の『CLANNAD AFTER STORY』です。3年生の2学期を迎え、進路を考えなければいけなくなった朋也たち。しかし朋也は自分の将来について決めかねていた、というあらすじになっています。

『CLANNAD』、そして『CLANNAD AFTER STORY』は、一人の男性が一人の女性と恋に落ち、そして人生を共に歩む様を描いています。物語としての完成度が高く、特に男性は感情移入して見ることができるでしょう。涙なしでは見られないのは、2期の『CLANNAD AFTER STORY』の方ですが、必ず第1期から見ることをお薦めします。そうすることで第2期の破壊力が増します。見終わった後は、「CLANNADは人生」という言葉に納得できるはずです。

本放送:2009年4月2日-6月25日(第1期)、2010年4月6日-9月28日(第2期)
原作:Key/ビジュアルアーツ
監督:石原立也
脚本:志茂文彦
美術監督:篠原睦雄
キャラクターデザイン:池田和美
主なキャスト:岡崎朋也(CV中村悠一)/古河渚(CV中原麻衣)/藤林杏(CV広橋涼)/春原陽平(CV阪口大助)/岡崎汐(CVこおろぎさとみ)
製作:光坂高校演劇部/TBS
(C)VisualArt's/Key/光坂高校演劇部
「CLANNAD AFTER STORY」コンパクト・コレクション
Blu-ray:1万8,500円[税別]/2枚組/本編22話+特別編2話(全24話)/576分
DVD:9,000円[税別]/3枚組/本編22話+特別編2話(全24話)/576分

●『けいおん!』TVシリーズ

「軽音楽部」を「軽い音楽だから楽そうだ」と勘違いし入部してしまった主人公の平沢唯。勘違いに気付いて退部しようとするも、先に入部していた同じ1年の秋山澪、田井中律、琴吹紬の演奏を聞いたことがきっかけで興味を持ち、軽音楽部でギターを始めることに……。

劇場映画も公開され、大ヒットした『けいおん!』。基本的にはほのぼのとした軽音楽部の日常が描かれていますが、2期後半は切ないシーンが数多く登場します。唯たちが3年生に進級し、ついに最後の学園祭を迎えるのですが、その学園祭終了後の部室シーンに注目。最後の学園祭ライブが終わったにもかかわらず、「来年の学園祭はどうしよう」と語ります。みんなが「このメンバーでもっと一緒にいたい」という気持ちなのです。このシーンは作品のファンだけでなく、学生生活で部活を頑張った人の心にも響くでしょう。普段がほのぼのしているだけに、こうした感動シーンはいっそうぐっときます。

本放送:2009年4月2日-6月25日(第1期)、2010年4月6日-9月28日(第2期)
原作:かきふらい
監督:山田尚子
脚本:吉田玲子/村元克彦/花田十輝/横谷昌宏
美術監督:田村せいき
キャラクターデザイン:堀口悠紀子
主なキャスト:平沢唯(CV豊崎愛生)/秋山澪(CV日笠陽子)/田井中律(CV佐藤聡美)/琴吹紬(CV寿美菜子)/中野梓(CV竹達彩奈)
製作:桜高軽音部/TBS
(C)かきふらい・芳文社/桜高軽音部
「けいおん!!」Blu-ray BOX
6枚組(BD5枚+CD1枚)全27話収録/本編648分/3万7,000円[税別]

●『SHIROBAKO』TVシリーズ

高校のアニメーション同好会に所属する宮森あおい、安原絵麻、坂木しずか、藤堂美沙、今井みどりの5人は「いつかまたこの5人で商業アニメを作ろう」と誓います。それから2年半後、宮森あおいはアニメ制作会社の「進行」の仕事に就き、慌ただしい日々を送っていました。同じように、他の同好会メンバーも夢をかなえるためにそれぞれの道を進み、厳しい現実に直面していて……。

あらすじにもあるように、本作はアニメーション制作の世界で奔走する女性たちの成長と活躍を描いています。同好会のメンバーはそれぞれ制作進行、原画、声優などアニメに関わる道に進んでいますが、やはりそう簡単なものではなく、何度も困難にぶつかります。そうした試練を周囲の助けを受けながら乗り越え、一歩ずつ夢に向かっていくのです。その過程がぐっときます。特に終盤23話では、大人でも泣いてしまう展開が待ち受けています。夢を追い掛けることの大切さ、素晴らしさを再認識させてくれる作品です。

本放送:2014年10月9日-2015年3月26日
監督:水島努
脚本:横手美智子/吉田玲子/浦畑達彦
美術監督:竹田悠介/垣堺司
キャラクターデザイン:ぽんかん8(原案)/関口可奈味
主なキャスト:宮森あおい(CV木村珠莉)/安原絵麻(CV佳村はるか)/坂木しずか(CV千菅春香)/藤堂美沙(CV高野麻美)/今井みどり(CV大和田仁美)
製作:「SHIROBAKO」製作委員会
(C)「SHIROBAKO」製作委員会
『SHIROBAKO』 Blu-ray&DVD 1~8巻発売中!

●『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』

2001年に公開されたクレしん映画の第9作。「20世紀博」という20世紀を回顧するテーマパークが日本各地で開催されます。大人たちは自分たちが子供のころにあったものを夢中で懐かしみますが、それは秘密結社「イエスタディ・ワンスモア」による壮大な計画だったのです。「古き良き昭和」に魅(み)せられた大人たちは、子供たちを見捨ててどこかへ行ってしまうのです。しんのすけたちは、イエスタディ・ワンスモアに投降を迫られますが……両親に会い、自分たちの未来を取り戻すために立ち上がります。「家族の在り方」をあらためて考えさせられる傑作。しんのすけの頑張りに思わず泣いてしまうでしょう。

公開日:2001年4月21日
監督:原恵一
脚本:原恵一
作画監督:原勝徳/堤のりゆき/間々田益男
美術監督:古賀徹/清水としゆき
キャラクターデザイン:末吉裕一郎/原勝徳
主なキャスト:野原しんのすけ(CV矢島晶子)/野原みさえ(CVならはしみき)/野原ひろし(CV藤原啓治)/野原ひまわり(CVこおろぎさとみ)/シロ(CV真柴摩利)/ケン(CV津嘉山正種)/チャコ(CV小林愛)
製作:シンエイ動画/ASATSU-DK/テレビ朝日
販売元:バンダイビジュアル
(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2001

●『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』

2002年に公開されたクレしん映画の第10作。ある日、シロが庭を掘り返していると、しんのすけ本人が書いた覚えのない「おらてんしょうにねんにいる」としんのすけの筆跡の文書が出てきます。しんちゃんは、ひょんなことから戦国時代にタイムスリップします。そこには、身分違いですがお互いに引かれ合う「又兵衛」と「廉姫」がいました。この後、しんのすけ以外の野原一家もクルマごと戦国時代にタイムスリップ。間もなく戦(いくさ)が始まると、父ちゃん・野原ひろしは恐れるのですが……。大人の悲恋物語を正面から描いて、かけがえのない命・家族の大切さを観客に突き付ける傑作です。子供向けのエンターテインメントながら、いえだからこそ大人も泣いてしまう作品なのです。

公開日:2002年4月20日
監督:原恵一
脚本:原恵一
作画監督:原勝徳/大森孝敏/間々田益男
美術監督:古賀徹/清水としゆき
キャラクターデザイン:末吉裕一郎
主なキャスト:野原しんのすけ(CV矢島晶子)/野原みさえ(CVならはしみき)/野原ひろし(CV藤原啓治)/野原ひまわり(CVこおろぎさとみ)/シロ(CV真柴摩利)/井尻又兵衛由俊(CV屋良有作)/春日廉(CV小林愛)
製作:シンエイ動画/ASATSU-DK/テレビ朝日
販売元:バンダイビジュアル
(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2002

●『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』

ぎっくり腰になってしまった父ちゃん・野原ひろしがエステの無料体験に行き、ロボットになってしまいます。ロボとーちゃんに大喜びなしんのすけですが、妻・みさえは戸惑いを隠せません。これは「父ゆれ同盟」の陰謀で、全国の父親の復権を目指すものだったのです。ロボとーちゃんと本当の父ちゃん・ひろしとの戦いなど、笑って泣ける見どころが多く、「父性」って何だろうね、と問い掛けてくる作品です。子供を連れて見に行くとお父さんが号泣してしまう作品なのです。クレしん映画全てに共通しますが、「家族っていいよな」ときっと思いますよ。

公開日:2014年4月19日
監督:高橋渉
脚本:中島かずき/本郷みつる
作画監督:原勝徳/大森孝敏/針金屋英郎/藤森雅也
美術監督:高橋佐知/沖吉真由美
キャラクターデザイン:原勝徳/大塚正実
主なキャスト:野原しんのすけ(CV矢島晶子)/野原みさえ(CVならはしみき)/野原ひろし(CV藤原啓治)/野原ひまわり(CVこおろぎさとみ)/シロ(CV真柴摩利)/鉄拳寺堂勝(CV大和田伸也)/黒岩仁太郎(CV遊佐浩二)
製作:シンエイ動画/テレビ朝日/ADK/双葉社
販売元:バンダイビジュアル
(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2014

●『火垂るの墓』

野坂昭如先生の小説『火垂るの墓』を原作としたアニメです。ストーリーは、第二次世界大戦中に野坂先生が実際に体験したことを基にしています。空襲によって親を亡くした14歳の兄と4歳の妹が必死に生き抜こうとする様子を描きます。妹を生き続けさせようと、たった14歳の少年のけなげな姿には涙を流さずにはいられません。心を激しく揺さぶられること、その全てが感動だとすれば、これほど人を感動させる映画は他にないでしょう。この作品を受け止めきれずトラウマになってしまう人がいるかもしれません。しかし、それでもできるだけ多くの人に見てほしい作品です。日本では、この作品に描かれたようなことが実際に起こった時代があったのですから。

公開日:1988年4月16日
監督:高畑勲
脚本:高畑勲
作画監督:近藤喜文
美術監督:山本二三
キャラクターデザイン:近藤喜文
主なキャスト:清太(CV辰巳努)/節子(CV白石綾乃)/清太・節子の母(CV志乃原良子)/親戚の叔母さん(CV山口朱美)
製作:新潮社
発売元:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
DVD:4,700円[税別]/ブルーレイ:6,800円[税別]好評発売中!
(C)野坂昭如/新潮社, 1988
⇒公式サイト
http://www.disney.co.jp/studio/ghibli/0251.html

●『ワンピース THE MOVIE エピソード オブ チョッパー + 冬に咲く、奇跡の桜』

そもそもが泣かせるところ多数といわれる原作の「冬島・ドラム王国編」に、オリジナル要素とアレンジを加えて映画化した作品。なので、こちらも泣かせどころ多数となっています。航海中に高熱を発したナミを救うため、ルフィら「麦わらの一味」はドラム王国に向かいます。ドラム王国で雪山に住む魔女「Dr.くれは」を探すルフィたちですが、途中で力尽きてしまいます。ルフィたちは「Dr.くれは」の弟子だというトナカイの「チョッパー」に救われるのですが、極悪国王「ワポル」が戻ってきて……というお話。チョッパーの過去や、いかにして仲間に加わったのかの思いの切なさに涙なくしては見られない作品です。

公開日:2008年3月1日
監督:志水淳児
原作・企画協力:尾田栄一郎
脚本:上坂浩彦
作画監督:舘直樹
美術監督:平間由香
キャラクターデザイン:舘直樹
主なキャスト:モンキー・D・ルフィ(CV田中真弓)/ロロノア・ゾロ(CV中井和哉)/ナミ(CV岡村明美)/ウソップ(CV山口勝平)/サンジ(CV平田広明)/ニコ・ロビン(CV山口由里子)/フランキー(CV矢尾一樹)/トニートニー・チョッパー(CV大谷育江)/Dr.ヒルルク(CV牛山茂)/Dr.くれは(CV野沢雅子)
製作:集英社/フジテレビ/東映アニメーション
『ワンピース THE MOVIE エピソード オブ チョッパー プラス 冬に咲く、奇跡の桜』
発売中:4,800円[税別]
発売元:東映ビデオ
販売元:東映
⇒東映ビデオオンラインショップ
http://shop.toei-video.co.jp/products/detail.php?p...

●『トイ・ストーリー3』

世界的に大ヒットした「1」「2」に続く第3弾映画。おもちゃの持ち主だった男の子、アンディーは17歳になっています。もうおもちゃで遊ぶことはなくなり、アンディーはウッディだけを持って大学の寮に引っ越そうとします。ところがママの手違いでおもちゃたちはゴミに出されてしまうのです。危ういところでしたが、おもちゃたちは「サニーサイド保育園」に難を逃れます。ところが! この保育園のおもちゃは「ロッツォ」というクマの縫いぐるみに支配されていたのです。ウッディは仲間を救おうと奮闘しますが……というお話。今作では誰もが経験するであろうおもちゃとの別れが描かれています。それは古い友達との別れでもあります。1、2とこのシリーズを愛してきた人は号泣してしまう作品なのです。

日本公開日:2010年7月10日
監督:リー・アンクリッチ
脚本:マイケル・アーント
原案:ジョン・ラセター/アンドリュー・スタントン/リー・アンクリッチ
美術監督:ダイスケ・ダイス・ツツミ
製作総指揮 :ジョン・ラセター
主なキャスト(吹き替え版):ウッディ(CV唐沢寿明)/バズ・ライトイヤー(CV所ジョージ)/ジェシー(CV日下由美)/ロッツォ・ハグベア(CV勝部演之)/ミスター・ポテトヘッド(CV辻萬長)/スリンキー・ドッグ(CV永井一郎)/レックス(CV三ツ矢雄二)/ハム(CV大塚周夫)

製作:ピクサー・アニメーション・スタジオ
MovieNEX:4,000円[税別]好評発売中!デジタル配信中!
(C) 2013 Disney/Pixar
⇒公式サイト
http://www.disney.co.jp/studio/animation/1061.html

●『ガンバの冒険』TVシリーズ

熱血漢の町ネズミ・ガンバが親友のネズミ・ボーボと一緒に海を見るために冒険旅行に出掛けます。途中で、船乗りネズミの「ヨイショ」、ニヒルな「イカサマ」など個性豊かなネズミたちに出会いますが、そこに命からがら島から逃げてきた「忠太」というネズミが現れます。忠太の故郷の島では、「ノロイ」という全身真っ白な大イタチ率いるイタチ軍団がネズミを根絶やしにしようとしているというのです。ガンバと仲間たち、7匹のネズミは島のネズミたちを救うため島を目指して旅に出ます。果たしてガンバたちはノロイを倒すことができるのか? というストーリーです。このお話では、何よりも個性的なネズミたちが魅力的です。彼らが見せる友情、その団結力、物語の力強さに思わず涙してしまうことでしょう。

本放送:1975年4月7日-9月29日
原作:斎藤惇夫『冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』
監督:出崎統
脚本:馬嶋満/金子裕/吉川惣司/高屋敷英夫/大和屋竺/竹内啓雄
作画監督:椛島義夫
美術監督:小林七郎
キャラクターデザイン:椛島義夫
主なキャスト:ガンバ(CV野沢雅子)/ボーボ(CV水城蘭子)/ヨイショ(CV内海賢二)/ガクシャ(CV富山敬)/イカサマ(CV堀絢子)/シジン(CV島田彰)/忠太(CV菊池紘子)/ノロイ(CV大塚周夫)
製作:東京ムービー
『ガンバの冒険 Blu-ray BOX』
3万9,800円[税別]
発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
(C)斎藤惇夫/岩波書店・TMS

●『帰ってきたドラえもん』(劇場版同時上映作品)

映画『ドラえもん のび太の南海大冒険』の併映作品で、感動中編シリーズの記念すべき第1作です。藤子・F・不二雄先生の原作漫画『ドラえもん』の中でも屈指の感動エピソードとして知られる「さようならドラえもん」を基に作られた映画です。未来へ帰らなければならなくなったドラえもんを心配させまいと、ドラえもんの力を借りることなくジャイアンに挑むのび太君の姿は涙なくしては見られません。友達を思いやる気持ちが観客の胸に迫る作品です。

公開日:1998年3月7日
監督:渡辺歩
脚本:城山昇
作画監督:渡辺歩
美術監督:明石聖子
主なキャスト:ドラえもん(CV大山のぶ代)/のび太(CV小原乃梨子)/しずか(CV野村道子)/スネ夫(CV肝付兼太)/ジャイアン(CVたてかべ和也)/ドラミ(CVよこざわけい子)/玉子(CV千々松幸子)/のび助(CV中庸助)
製作:シンエイ動画/小学館/テレビ朝日
『映画 帰ってきたドラえもん/ドラミちゃん ミニドラSOS!!!/ザ・ドラえもんズムシムシぴょんぴょん大作戦!』
DVD 好評発売中
発売元:小学館
(C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK

●『ロミオの青い空』TVシリーズ

スイスの小さな村に暮らしていた11歳の少年・ロミオは、父親が病に倒れたことで煙突掃除作業員としてミラノで働くことになります。ミラノへの旅の途中でアルフレドという少年と出会います。これが親友となる二人の邂逅(かいこう)でした。ミラノではロミオにとってつらい生活が待っていましたが、そんな中、彼はアルフレドと再会を果たします。街では不良少年たちが「オオカミ団」というグループを結成していました。このオオカミ団を率いるのはジョバンニという少年で、彼はアルフレドやロミオと敵対します。ロミオはアルフレドと共に「黒い兄弟」というグループを結成して対抗するのですが……というお話です。この物語で描かれるのは少年たちの友情です。強い絆で結ばれた少年たちの勇気・優しさは見る人の涙を誘わずにはいられません。最終回の展開はまさに大泣き必至です。

本放送:1995年1月15日-12月17日
原作:リザ・テツナー『黒い兄弟』
監督:楠葉宏三
脚本:島田満
作画監督:佐藤好春/大城勝/井上鋭/アベ正己
美術監督:川口正明
キャラクターデザイン:佐藤好春
主なキャスト:ロミオ(CV折笠愛)/アルフレド・マルティーニ(CV藤田淑子)/ビアンカ・マルティーニ(CV岡村明美)/ダンテ(CV石村知子)/ミカエル(CV石川寛美)/ジョバンニ(CV檜山修之)
製作:フジテレビ/日本アニメーション
販売元:バンダイビジュアル
(C)NIPPON ANIMATION CO.,LTD.

●『小公女セーラ』TVシリーズ

10歳の少女セーラ・クルーはインドで大富豪の父親の一人娘。寄宿学校「ミンチン女子学院」に入るためロンドンにやって来ます。持ち前の優しさで同学校の人気者になったセーラでしたが、父親が破産したという知らせがもたらされるや、その運命は一転します。屋根裏部屋に移らされ、使用人になってしまうのです。しつようないじめに遭いますが、彼女はそれに屈することなく生きていくのです。そして彼女には輝かしい未来が……というお話です。この物語で描かれるのは、希望を失わず生きていく少女のけなげで凜とした魂の高貴さです。セーラの姿に心打たれる人が多いことでしょう。

本放送:1985年1月6日-12月29日
原作:フランシス・ホジソン・バーネット『小公女』
監督:黒川文男
脚本:中西隆三/椋露地桂子
作画監督:才田俊次/山崎登志樹/大谷敦子/石井邦幸
美術監督:沼井信朗
キャラクターデザイン:才田俊次
主なキャスト:セーラ・クルー(CV島本須美)/マリア・ミンチン(CV中西妙子)/アメリア・ミンチン(CV梨羽由記子)/ラビニア・ハーバート(CV山田栄子)/ベッキー(CV一龍斎貞友)/ピーター(CV坂本千夏)
製作:フジテレビ/日本アニメーション
販売元:バンダイビジュアル
(C)NIPPON ANIMATION CO.,LTD.

長編アニメからTVシリーズまで、20作品を紹介しました。秋はシルバーウィークだけでなく、3連休も何度も訪れます。秋の夜長にぜひ泣ける名作アニメをご覧ください。

(中田ボンベ@dcp)