政府は25日午前、環太平洋連携協定(TPP)交渉に関する主要閣僚会議を首相官邸で開いた。安倍晋三首相は、米ジョージア州アトランタで30日から開かれる日米など交渉参加12カ国の閣僚会合に関し、「交渉は最後が一番難しいが、今回を最後の閣僚会合としたい」と強調。甘利明TPP担当相に「国益を最大限に実現する成果を挙げてほしい」と指示した。

 甘利担当相は会議後の記者会見で「不退転の決意で交渉をまとめたい」と表明。交渉の現状については、知的財産権保護のルール作り、自動車や乳製品などの市場開放をめぐり各国間になお溝があると述べた。