日経平均終値は308円高、追加緩和の思惑で買われる | ニコニコニュース

 25日の日経平均株価は前日比308円68銭高の1万7880円51銭。朝方は高く始まったものの、午前9時30分頃を境に下落基調に転じると一時は下げ幅を88円まで拡大した。しかし、昼頃に安倍首相と黒田日銀総裁による会談が伝わったことで、追加金融緩和への期待が台頭。後場は一転して上昇を続け、大引け間際にも一段と強含んだことで高値引けとなった。

 個別では、政府の子育て支援が材料視されたJPホールディングス <2749> やベネッセホールディングス <9783> 、IR(統合型リゾート施設)推進法案の継続審議決定で思惑が及んだテックファーム <3625> やJALUX <2729> などが上昇。スクウェア・エニックス・ホールディングス <9684> の「FF13-2」をクラウドゲームで提供するブロードメディア <4347> も買われた。

 半面、大手証券から業績の市場予想下ブレリスクを指摘された日本電産 <6594> や、4-9月期は営業赤字になると報じられたシャープ <6753> が下落。大手証券が投資判断を引き下げたTDK <6762> や三菱自動車 <7211> も売られ、独フォルクスワーゲンの不正問題による影響が意識されている日本ガイシ <5333> は連日の大幅安となった。

 業種別では、不動産、電気・ガス、食料品などが上昇。一方、海運は唯一下落した。(編集担当:松浦直角)