愛知県春日井市のラーメン店で店員1人が殺害され、1人が重傷を負った強盗殺人事件で、連休中の売上金など少なくとも約250万円が金庫から奪われたことが24日、県警への取材で分かった。けがをした店員は閉店後の同日午前5時ごろ、経営者にメールを送っており、春日井署捜査本部は2人がその後に襲われたとみて調べている。

 捜査本部によると、殺害されたのは同県小牧市小牧、荻原典章さん(35)。頭に硬い物で殴られたような傷が数カ所あり、25日に司法解剖を行う。

 金庫は倉庫スペースに置かれ、連休中の売り上げなどが保管してあった。事件後は鍵が差さったまま開いており、現金がなくなっていた。店は24日は休みの予定だった。

 荻原さんらは同日午前4時ごろに営業を終え、経営者はメールで売り上げの報告を受けた。閉店までは他にアルバイト店員1人が働いていた。

 店の出入り口は3カ所あり、客が使う正面側と調理場側の扉は施錠されていた一方、110番した配送業者が入った倉庫側の扉は鍵が掛かっていなかった。