韓国の「輸出不振」、マイナス成長の見込み=韓国華字メディア | ニコニコニュース

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 韓国メディアの亜洲経済の中国語電子版は22日、2015年の韓国の輸出は3年ぶりにマイナス成長となる見込みだと伝え、世界金融危機の影響を受けた09年以来、最低の水準となる可能性があると報じた。

 記事によると、韓国のLG経済研究院は15年の韓国の輸出を前年比6.3%減と予測。現代経済研究院は「世界経済の低迷を受け、前年比4%減となる」の見方を示したという。

 韓国の中央銀行である韓国銀行は7月初旬にまとめた報告書で、輸出が前年比4.3%減となると予測したが、同予測は10月にも下方修正される可能性があるという。

 韓国の輸出は、2009年に前年比13.9%の落ち込みを見せたが、10年には28.3%増、11年には19.1%増と成長した。しかし、2012年には前年比1.3%減と、再びマイナス成長を記録。その後は再びプラス成長に転じていたが、、韓国銀行や各研究機関は2015年には輸出が再びマイナス成長との見方を示したことになる。記事は、「09年以来の大幅な減少」の可能性もあると主張した。

 記事によると、15年下半期の輸出の減少幅は上半期に比べて拡大する見込みという。すでに8月の輸出額は前年同月比14.7%減と大幅な減少であり、9月も楽観視できないとし、「9カ月連続で前年割れ」となる可能性が高いと主張した。

 韓国の輸出が減少している最大の理由は「世界経済の低迷にある」と主張。LG経済研究院の関係者は「米国や欧州の経済回復はおもに内需とサービス業のけん引によるもので、韓国の輸出はあまり増えない」、「中国をはじめとする新興国の貿易額が減少していることが大きな問題」と述べたという。(編集担当:村山健二)(写真は亜洲経済の22日付報道の画面キャプチャ)