恋するふたりの心を解明「古典・小説の名ゼリフ集」【結婚編】 | ニコニコニュース

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愛とは何か、結婚とは、別れとは、女とは……。古典・小説の登場人物や偉人が発した愛と女にまつわる名ゼリフを小説家の須藤靖貴さんが厳選。心に残る金言を解説付きでお届けする。

■結婚編

長く続く結婚生活とは、夫婦とはいったい何なのか。既婚者なら頷かずにはいられない、深い言葉の数々をお届けする。

朝夕の食事は
うまからずとも
褒めて食うべし。
伊達政宗●戦国武将

名将として知られる伊達政宗が「遺訓」として残した、「仁」「義」「礼」「智」「信」に続く言葉。あらゆることに感謝し続けることが、夫婦生活を継続する秘訣のようだ。

夫婦生活とは
長い会話である。
ニーチェ●哲学者

会話が成り立つということは、お互いを尊重し合っている証拠。生涯独身を通し、「女は一切が謎」と断じたニーチェが言うと、何か含みがあるように感じられてならない。

結婚は果物と違って、
いくら遅くても
季節はずれに
なることはない。
トルストイ●作家

トルストイの妻は、ソクラテス、モーツアルトの妻とともに「世界三大悪妻」に数えられる。そんな彼だからこそ、「結婚は急ぐ必要はない」と強く言いたかったのだろう。

夫婦喧嘩は
安物の瀬戸物を
打ちこわすにかぎる。
夏目漱石●作家

「物を壊せばこちらの癇癪は晴れるし、女は安物でも瀬戸物がもったいないから閉口する」漱石は夫婦喧嘩必勝法として、編集者・中村武羅夫に笑いながら語ったという。

恋は結婚より面白い。
小説は歴史よりも面白いのだ。
トーマス・カーライル●歴史家

歴史研究に邁進した彼をして、結婚という現実は恋の楽しさを超えないという。しかし、皮肉なことに彼の妻は、夫を変人から大作家に育てた稀代の良妻として知られている。

結婚前には両目を
大きく開いて見よ。
結婚してからは
片目を閉じよ。
トーマス・フラー●神学者

結婚前には相手がどういう人物なのかよく見極め、結婚したら短所が見えないよう目をつぶること。イギリス王室の特別牧師まで務めた聖職者が説く、幸せへの唯一の道だ。

結婚とは、男が自由を賭け、
女が幸福を賭ける
結婚してからは
くじである。
ヴィルジニー・デ・リュー●小説家

宝くじの当選確率を考えれば、結婚という勝負の結果は見えたようなもの。ヴィルジニー・デ・リューは、小説家としてはほぼ無名だが、この名言は世界中で知られている。