混乱の中で行われた安全保障関連法の参院平和安全法制特別委員会での採決は、必要な手続きが取られていなかったとして、同法に反対する学者や弁護士らが25日、採決無効の確認と審議再開を求め、山崎正昭参院議長と鴻池祥肇委員長に申し入れをした。

 申し入れは醍醐聡東大名誉教授ら12人が呼び掛け人となり、山崎議長と鴻池委員長の事務所に提出した。それによると、17日に行われた特別委員会での採決の際、鴻池委員長は与野党の議員らに取り囲まれており「委員長による議事進行の声を委員が聞き取れる状態になかった」と指摘。