メッシ負傷交代のバルサ、スアレス2発で昇格組ラス・パルマスに辛勝 | ニコニコニュース

ゴールを喜ぶスアレス(中央)とバルセロナの選手たち [写真]=Getty Images
サッカーキング

 リーガ・エスパニョーラ第6節が26日に行われ、バルセロナとラス・パルマスが対戦した。

 前節、セルタに1-4とまさかの大敗を喫したバルセロナは開幕からの連勝が4でストップしレアル・マドリードに首位の座を明け渡した。補強禁止処分やMFラフィーニャの重傷など人員不足に悩まされているうえに、29日にはチャンピオンズリーグ・グループステージ第2節のレヴァークーゼン戦を控えているが、リオネル・メッシ、ルイス・スアレス、ネイマールの3人を先発起用してこの試合に臨む。対する昇格組のラス・パルマスは前節セビージャ相手に今シーズン初勝利を挙げており、2戦連続での金星を狙う。

 積極的な立ち上がりを見せていたバルセロナだったが早い時間にアクシデントが発生する。開始4分の接触プレーで右ひざを痛めたメッシが治療を受けピッチに戻ったものの、10分にプレー続行不可能と判断し自ら交代を要求。代わってムニル・エル・アダディが投入された。

 メッシを失い攻め手を欠くバルセロナに対し、ラス・パルマスが21分にチャンスを作る。自陣から丁寧にパスを繋いで攻め上がると、エリア内右でスルーパスを受けたセルヒオ・アラウホが対応するジェラール・ピケを背負いながら振り向きざまにシュートを放つ。しかしここはGKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンがしっかりと抑えた。

 するとバルセロナがワンチャンスをきっちりゴールに結びつける。25分、ムニルとセルジ・ロベルトのコンビで右サイドを崩すと、ムニルが上げたクロスにルイス・スアレスが飛び込みヘディングシュートをゴール左隅に決めた。

 失点を喫したラス・パルマスは40分、カウンターからエリア内のジョナタン・ビエラにシュートチャンスが訪れたが、ここは枠上に大きく外してしまう。バルセロナも44分、ネイマール、スアレスとパスを繋ぎ最後はゴール正面からイヴァン・ラキティッチがミドルを狙ったがシュートはゴール左に外れ追加点には至らず、結局1-0のまま前半を折り返す。

 1点リードで後半を迎えたバルセロナは54分、右サイドの裏に抜けだしたムニルがドリブルでエリア内に切れ込み左足でグラウンダーのラストパスを送るとゴール前に走りこんだセルヒオ・ブスケツがこのパスをスルー。最後はファーサイドでフリーとなっていたスアレスがゴール左上に蹴り込みゴールネットを揺らし追加点を奪った。

 バルセロナはさらに67分、スアレスがエリア内で巧みにボールを浮かせたドリブルで相手DFのハンドを誘いPKを獲得。ところがキッカーを務めたネイマールが枠の上に外してしまい3点目とはならなかった。ミスに救われたラス・パルマスは直後の68分、アラウホとロケ・メサを下げてフアン・クリオとフアン・カルロス・バレロンを投入する。

 76分、バルセロナに追加点のチャンスが訪れる。右サイドから攻撃を展開するとラキティッチがエリア手前右からスアレスに絶妙なスルーパスを供給。これを受けたスアレスが右足を振り抜いたがGKのファインセーブに阻まれハットトリックとはならなかった。決定機を逃したバルセロナは79分、ムニルに代えてサンドロ・ラミレスをピッチに送り出す。

 なかなか追加点が決まらないバルセロナは82分、マスチェラーノがミドルレンジから強烈なシュートを放ったがここもGKのセーブに阻まれてしまった。すると88分、ラス・パルマスが1点を返す。マスチェラーノからボールを奪ったナビル・エル・ザールがエリア左のJ・ビエラにパスを通すとJ・ビエラが右足で放ったシュートはピケに当たってコースが変わりゴールネットを揺らした。

 1点を返されたバルセロナだったが、同点ゴールを許すことはなくそのまま試合は終了。逃げ切ったバルセロナが2-1でラス・パルマスを下している。

 次節、バルセロナはチャンピオンズリーグのレヴァークーゼン戦を挟んで10月3日に敵地でセビージャと、ラス・パルマスは同日にMF乾貴士が所属するエイバルと対戦する。

【スコア】


バルセロナ 2-1 ラス・パルマス

【得点者】


1-0 25分 ルイス・スアレス(バルセロナ)
2-0 54分 ルイス・スアレス(バルセロナ)
2-1 88分 ジョナタン・ビエラ(ラス・パルマス)