【ワシントン時事】米ワシントンで米中首脳会談が開かれた25日、複数の中国人陳情者が、会談を終えた習近平国家主席の車列を遮り、「直訴」する騒ぎがあった。警察が駆け寄り、車列はそのまま立ち去った。

 同日には別の陳情者数人も、習主席の彭麗媛夫人が乗った車列に近寄った。その際に女性陳情者が連行されたが、間もなく釈放された。米政府系放送局ボイス・オブ・アメリカ(VOA)中国語サイトなどが伝えた。

 習氏の車列に近寄った女性陳情者は、強制立ち退きに抗議する北京の元小学校教師。地元当局に陳情を重ねたが、何度も拘束され、友人のつてで米国へ渡航した。車列を遮った後、習氏の同行関係者に陳情書を手渡したという。