【アニメ】「音楽に期待したい秋アニメ」厳選6本、劇伴・主題歌…“音好き”必見! | ニコニコニュース

公式サイトより
ウレぴあ総研

来月からスタートするアニメの新番組。アニメファンであると同時に、大の音楽フリークでもある筆者が、その音楽面にフォーカスして注目すべき6作品を厳選してみました!

注目「秋アニメ」予告編動画を見る!

アニメファンの皆さんと音楽ファンの皆さんがレコーダーの録画リストを作る際に、少しでも参考になれば幸いです!

劇伴もオシャレでクールな人気作、ファン待望の帰還!
『K RETURN OF KINGS』

10月に放送をスタートするアニメ作品の中でも、特に注目しておきたい作品が、この『K RETURN OF KINGS』。

2012年に放送された『K』の続編であり、昨年公開された劇場版を挟んでの3年ぶりとなる第二シーズンです。本作は、特に女性人気が高い作品で、新シリーズの開幕を待ち望んでいたアニメ好き女子の皆さんも多いことかと思います。

この物語は、"王"と呼ばれる特殊能力者が存在しているパラレルワールドの現代日本が舞台です。

カリスマ性と強大な力を持った王の下には人々が集まり、それぞれがチームや部隊を編成し、勢力が分散している状態となっています。その王と従属者たちが覇権を賭けて抗争する姿を描いた作品であり、そうしたストーリーと設定故に、登場人物が非常に多い点が本作の大きな特徴です。

そして、出てくる男の子や男性は、いずれも美少年、美青年揃い! 女性ファンに熱狂を持って迎え入れられるのも納得の作品です。

一方で、スタイリッシュなアクションシーンや謎だらけで伏線貼りまくりのストーリー展開は、男性が観ても見応え充分。個人的な話で恐縮なのですが、私は第1期のリアルタイム視聴時、主人公であるシロの正体が明らかになり、それまでの「明らかに違和感に溢れた日常描写」の謎が解明された瞬間、ビックリし過ぎて小さい声で「うわっ!」って言いました……。本当にストーリーが上手くできているんです。

そんな『K』なのですが、この作品は音楽面にも大注目をして欲しい作品です!

というのが、本作ではアニメのBGMとしては比較的珍しいハウスやヒップホップといった"クラブ・ミュージック"が使用されており、とにかく音楽がカッコよろしい作品なのです。先ほど貼ったPVでも、バックの音はシッカリと四つ打ちですからね。

非常にオシャレで、なおかつ作品世界にフィットした独特のストリート感を演出する音楽の数々を作ったのは、DJとしても活躍されているという作曲家の遠藤幹雄さん。『K RETURN OF KINGS』でも、遠藤さんは続投されるようなので、この最新作を機に、そのスタイリッシュな音楽を、音楽ファンにも耳にしていただきたいところです。

A-1 Pictures製作の期待作に、あのアーティストが参加!

あの人気ミュージシャンも参加の注目作です!
『学戦都市アスタリスク』

『K』のクラブミュージック的なサウンドに触れたところで、次はこの作品の紹介に移りましょう。

『学戦都市アスタリスク』は、MF文庫のライトノベルを原作とするアニメ作品。美麗なアニメーションでファンからの支持が高いスタジオ、A-1 Picturesが製作ということで、画面やキャラクターの端麗さみたいなものはお墨付き。

そこに加えて、『迷い猫オーバーラン!』のオープニングなど、割りとぶっ飛んだ作品に演出として参加されることが多い瀬藤健嗣さんが監督を務められるということで、ちょっと捻りの入ったおもしろい作品ができるのではないかなぁ、と個人的に楽しみにしています。

番宣をかなり前から行っていたり、東山奈央さんや小澤亜李さんといった若手人気声優の登板など、作り手の気合いもバンバン伝わってくるのですが、やっぱり音楽ファン的にグッときてしまうのが、音楽にラスマス・フェイバーが参加していることです!

アニソンをジャズにアレンジした『プラチナ・ジャズ』シリーズや、声優さんへの楽曲提供でもアニメファンにお馴染みのラスマス・フェイバー。ハウスやジャズのエッセンスをアニソンや声優ソングに組み込むセンスは本当に素晴らしく、今年も『幸腹グラフィティ』の主題歌『幸せについて私が知っている5つの方法』(坂本真綾さんとのコラボ曲!)で物凄いクオリティの楽曲を届けてくれました。

そんなラスマス・フェイバーが劇伴を担当ということで、これは凄いサウンドトラックができるに違いないと、早くもワクワクしております。『K RETURN OF KINGS』と『学戦都市アスタリスク』、この2作品はBGMのクオリティーに期待大。クラバーの人たちなんかにも胸を張ってオススメできる作品になると思いますよ!

テクノサウンドが鳴る、来期“一番不穏”な作品

テクノな音楽との化学反応に期待大!
『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』

来期のアニメ作品の中でも、一番不穏なタイトルがこれ! 『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』です。

原作は、角川文庫のミステリ小説だそうで、雰囲気は明らかに違えど『氷菓』のようなミステリアニメのヒット作となることを期待してしまいます。

もう、予告編から穏やかではない空気感がビシバシ感じられますね。

また、この作品は、劇伴をTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDが手掛けているというのが非常におもしろいポイントです。

TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDは、数多くのアニソンやアニメ作品の劇伴を手掛けてきた松金洋平さんや石川智久さんが所属しているテクノポップユニット。

水島努監督の『ウィッチクラフトワークス』で、エンディング曲の『ウィッチ☆アクティビティ』を作曲したグループ……といえば、アニメ好きにもピンとくるかと思います。あとは、アニメ関係でのお仕事ですと、『アキカン!』という、とにかく主題歌がオープニングもエンディングもグレイトな作品があったのですが、エンディング曲の『恋空リサイクリング』も、この名義で世にリリースされた大名曲です。

明るくて楽しくてカラフルでポップで、そして、80年代愛に溢れた音をアニメでも聴かせてくれたTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDが、今作で一体どの様な音世界を提示してくれるのか、今から目と耳が離せません。

また、作品のミステリアスでちょっとダークな空気感に電子音なテクノポップが絡むことで、どんな化学反応が起きるのか……『ウィッチクラフトワークス』でも、ファンタジーとテクノという相反する要素が融合した結果、奇跡的な輝きが生まれていましたが、本作もテクノポップと交わることで如何ような世界観が誕生するのか、今から楽しみにしておきましょう!

今回も名曲誕生の予感大! 人気日常系アニメの続編

今回も名曲誕生の予感大な人気日常系アニメの続編!
『ご注文はうさぎですか??』

来期も優れた声優ソング、キャラクターソングが多数リリースされることかと思いますが、そんな中でも大ヒットの最有力候補といったら、やっぱりコレです、『ご注文はうさぎですか??』!

昨年、大ヒットを記録した『ご注文はうさぎですか?』……通称『ごちうさ』の続編で、ファン待望の第二シーズン。来期も続編ものが多数放映されますが、『K』に『ノラガミ』そして、この『ごちうさ』と、コンテンツとして強力で、尚且つ、男女それぞれに高い支持を得ている作品の続編が並んでいるのが大きな特徴だと思います。

『ごちうさ』は、"木組みの家と石畳の街"に引っ越してきた主人公のココアが、喫茶店ラビットハウスを営むチノやバイト店員兼上級生のリゼといった新しい友だちと出会い、皆と一緒に過ごす日々をキュートに綴っていく、所謂"日常系"アニメの人気作。

西洋風の異国情緒溢れる街の描写や喋るウサギが登場するなど、ちょっとファンタジックな要素もある作品で、その辺りも人気の要因になっているかと思います。

愛らしいキャラクター描写やストーリーが見どころのアニメ作品『ごちうさ』。そんな『ごちうさ』の前シリーズ放送中にアニメファンの間で大流行したのが、オープニング主題歌の『Daydream cafe』です。

アニメの主演声優さんたちによる声優アイドルユニット、Petit Rabbit'sが歌うこのナンバー。擬音を多用したリズミカルかつキャッチーな歌詞が特徴の楽曲で、中でもサビの「こころぴょんぴょん」というフレーズがガッチリとアニメファンの心を掴み、一種のネットスラングとして定着するほどの大ヒットに。

第2期でも、オープニング主題歌はPetit Rabbit'sが担当するようですので、前期に並び立つ超キャッチーでポップな楽曲の誕生に大きな期待を寄せたいところです!

ロック好きなら、要チェックなBONES作品!

ロック好きなら、要チェックなBONES作品!
『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』

クラブ・ミュージック、テクノポップ、声ソン&キャラソンときたら、次はロックな作品についても言及しておきたいと思います。

オリジナルアニメ『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』は、『鋼の錬金術師』『機動戦士ガンダムOO』などのヒット作を世に送り出してきた水島精二監督の最新作。

製作は、男らしく硬派な作風かつ動きまくるアニメーションに定評があるBONESということで、キャラクターのアクションと絵の美しさに大きな期待が持てます!

また、キャラクターの原案として、『涼宮ハルヒの憂鬱』のいとうのいぢ先生や、『ぱにぽに』の氷川へきる先生などなど、人気のイラストレーター、漫画家が参加しているのも見逃せません。

ストーリーは、数多のヒーローたちが一同に集う世界において、"超人課"と呼ばれる組織の活躍を描いた作品とのことで、この設定だけでもかなりおもしろそう! オリジナルアニメは、先の展開が予想できないので、ワクワク感もより一層高まります。

アニメーションとストーリー面で、大いに楽しませてくれるのではないかと当方の琴線をビシビシ刺激してくる『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』。更に、トレイラーで部分的に耳にすることができる音楽もこちらの期待値を一気に上げてくれます!

ギターのカッティングが効いたロックなミュージックが、シンプルにカッコ良いと思わせてくれる本作の音楽。このサウンドが、アニメーションと組み合わさることで、果たしてどんな効果が生まれるのでしょうか?

また、水島精二監督やBONESの作品といえば、その音楽面も非常に魅力的な作品が多いことで知られています。

水島監督は、『はなまる幼稚園』でロックバンド、coaltar of the deepersのNARASAKIさんと元MELT-BANANAのWATHCMANさんを音楽的ブレーンに招き、主題歌や劇伴で非常に豊かな音楽性を持ったサウンドを聴かせてくれましたし、BONESは、『HEROMAN』や『スペース☆ダンディ』のように非常に洗練された音楽性を伴った作品をこれまでに製作しています。

こうなると、否が応でもロックファンとしては、『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』に対する幻想も高まるというもの……!

しかも、オープニング主題歌は打ち込みのサウンドを中心に、そこにガールズロックやメロディックパンク、ヒップホップなど、これまた"ロック"な音楽性をミクスチャーさせた個性的な音を鳴らすZAQさんが担当ということで、こちらも強力な布陣が引かれています。

更に更に、公式サイトのインフォメーションによると劇中では、懐メロのリアレンジ曲が流れ、川本真琴さんやTECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUNDの参加もあるそうです。そして、メインの劇伴担当はアニメファンにはお馴染みのMONACAのメンバー! これは音楽好きには垂涎のクリエイターが揃っている作品と言えるでしょう。

アニメファンは勿論のこと、ロックが好きな方にも本作の第1話は是非とも観ていただきたいです!

未知数すぎて期待大! な、ミュージカル・アニメ

予想ができないからこそ楽しみな作品!
『Dance with Devils』

ラストは、この 『Dance with Devils』を"推し"たいと思います!

このアニメは、"乙女ゲー"と呼ばれる女性向けゲームメーカーのRejet主導によるプロジェクトとのこと。

当然、公式サイトを見ると、イケメンキャラクターが多数登場する作品のようで、男性アニメファンにはちょっと距離がある作品なのかなぁ……という第一印象を受けたのですが、それでも尚、私はこの『Dance with Devils』に強烈に惹き付けられて止みません。

何故なら、この作品は、「ミュージカル・アニメ」だからです!

アニメの中で飛び道具的な回としてミュージカル形式のエピソードが放送されたり(『かなめも』のミュージカル回とか)、過去には歌とダンスでストーリーが展開される『練馬大根ブラザーズ』(主演は、松崎しげるさん!)なんて作品も存在していたりと、密かにアニメ史に点在しているミュージカルなアニメ作品。

そこに新たに加わろうとしている『Dance with Devils』。イケメンキャラと"いい声"の男性声優を中心にしたミュージカル・アニメなんて、もう放送前から気になり過ぎます!

しかも、その音楽を担当するのは、水樹奈々さんを始めとする人気女性声優アーティスト、アニソン歌手の楽曲を数多くクリエイトしているElements Garden!

『戦姫絶唱シンフォギア』シリーズなど、劇伴の製作も積極的に行い始めているElements Gardenですが、そこに、乙女ゲーメーカーによるオリジナルアニメで、しかもミュージカルという構成要素が加わるなんて、未知数過ぎて一体どんな作品が生まれてくるのか全く読めません。そして、読めないが故に、如何ような歌と音を聴かせてくれるのか……と、こちらのイマジネーションと好奇心を膨らませてくれます。

乙女ゲーとの関連が強い作品とはいえ、Elements Gardenが音楽担当ということで、彼らが作り出す女性声優さんの楽曲に慣れ親しんだ男性ファンにもアプローチし易い作品となるのではないでしょうか?

ちなみに、来期はこれまたミュージカルをモチーフにした『スタミュ』というアニメもあるようで、こちらも併せてチェックをしておきたいところです。

しかし、女性向けのアニメで流行の兆しがあるんでしょうか、ミュージカル……? 私、気になります!

音楽面に特に注視して選んでみた2015年度10月スタートのアニメ新番組。こうして見てみると、クラブ・ミュージック、ハウス・ミュージック、テクノポップ、スタンダードな声ソン、ロック、そしてミュージカルと、6作品を選んだだけでもバラエティーに富んだ音楽ジャンルが揃っており、昨今の充実したアニメ音楽の豊かさを改めて感じます。

皆さんも、この秋、お気に入りの1作を見つけてくださいね!