盛岡地裁(盛岡市)の敷地内にあり、巨岩の割れ目から生える力強い姿で有名な国の天然記念物「石割桜」にトラックが接触し、枝の一部が折れていたことが27日、長年管理を担当している造園業者「豊香園」への取材で分かった。すぐに応急処置を施しており、来春の開花には支障がない見込みだという。

 同社などによると26日午前、資材の搬出入のために来た中古品業者のトラックのサイドミラーなどが、地裁の前庭に生える石割桜に接触。衝撃で南西側に伸びていた長さ3~4メートルの枝が1本折れた。事故による石割桜の破損は初めてという。