ラーメン店での強盗殺人事件で、愛知県警は28日夜まで2日間にわたり、宮地良多容疑者(27)の事情聴取を続けた。逮捕の決め手を欠く中、「任意なら帰る」と取調室を出た同容疑者。捜査員は携帯電話を持たないまま、同県春日井市から名古屋市まで約20キロにわたって説得しながら追跡したが、最後は見失い、県警は29日夜まで行方を追っていた。

 県警の鶴田雅夫捜査1課長は逮捕前、「任意捜査なので引っ張ったり、止めたりできない」と説明。「容疑者を見失ったことは残念だ」と話していた。

 県警が宮地容疑者を大阪府内の警察署に呼び出したのは27日午後2時前。28日未明に車に乗せ、捜査本部のある県警春日井署に移した。

 しかし、宮地容疑者は同日午後8時ごろ、「任意ならもう帰りたい」と主張。2人いた捜査員の1人が取調室を出て、捜査本部で対応を検討している間に、携帯を預けたまま、サンダル姿で署を出て行った。

 1人残った捜査員は徒歩で追いながら説得を試みた。聴取中だったため携帯を持っておらず、応援は間に合わなかった。