「大雨特別警報」でも会社へ行くべき? 翌日、上司が「なんで来なかったの?」 | ニコニコニュース

危険を感じた場合はやはり・・・(写真はイメージ)
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2015年9月上旬、台風18号の影響で東北・関東地方は甚大な豪雨の被害に見舞われた。堤防が決壊した地域での自衛隊の救助の様子を、ニュース番組などでかたずを飲んで見守ったという人も多いだろう。

茨城、栃木、宮城の3県では大雨特別警報が発表され、最大限の警戒が呼びかけられたが、「最大限警戒」して会社を休んだ結果、上司から咎められてしまった人がいるようだ。

他の社員は何時間もかけて出勤していた

Q&Aサイト「発言小町」に、大雨特別警報で会社を休んだ人からの相談が投稿された(2015年9月14日)。

特別警報が出た当日、投稿者の自宅近くの河川は氾濫レベルに達し、避難勧告が出ていた。とりあえず職場に行こうと車を出したが、途中の道路が冠水寸前で危険を感じ、引き返して会社に休むと連絡したという。

翌日会社に行ったところ、上司から「なんで来なかったの?」と言われた投稿者。投稿者と同じ地区に住んでいる人は何時間もかけて出勤したことから、こんな言われ方をしてしまったようだ。

「あのような特別警報が出た時の出勤の判断て人それぞれ、危険の感じ方が違うと思うのですが、みなさんどう思いますか?」

と、意見を求めている。

「本当に行けなかったの?」上司を支持する声も

回答者からは、

「たまたまその同じ地区の人は大丈夫だったから会社にも行く事が出来たけど、同じ地区でも主さんの状況とはまた違うと思います。それにこれからの気象状況はどうなるのかさっぱり分かりません。そのつど勝手な判断ではなく、警報をよく知り、情報を得て、自分なりの判断で命を守って下さい。非常時には会社は命まで守ってくれませんよ」
「仕事は命があってこそできるものですからね。大雨で濁流が道路に流れるようになると、マンホールのふたも外れます。そして、側溝もマンホールも見えません。タクシーから降りて、側溝にはまり、そのまま流され、結局亡くなっていた方がいます。あなたが正解です」
「安全が確保され連絡手段がある人で、不要不急の人はむやみに動かないのがいいと思います。何時間かけてでも会社に来い、は会社の身勝手で、忠誠心の踏絵だけの意味しかないと思います」

など投稿者の判断を支持する意見が書き込まれた。一方で、

「特別警報は広範囲で出されたので、本当に行けないレベルだったのかが分かりません。公共の交通機関が止まっていれば、何も言わなかった気もしますけど バスや電車で行こうとまでもしなかったなら、一言いいたくなるかもしれません」
「いかなる手段をこうじても無理なら仕方ないですが、翌日余裕で出勤出来たのなら 当日も可能だったのでは?まぁ 家の周りがどのような状況なのか不明なので 一概には言えませんが・・・。私なら遅刻してでも行ったかな」
「『休みます』ではなく『遅れます』ではいけなかったのかな。午前中は暴風雨でも午後からお天気回復というのは良くありますので。とりあえず行こうとする努力の姿勢を上司にみせても良かったのかなと思います」

と、上司に理解を示す声も少なくない。

賛否両論あるが、実際に特別警報が出た場合、どう対応すれば良いのか。気象庁のサイトでは、特別警報について

「特別警報が出た場合、お住まいの地域は数十年に1度しかないような非常に危険な状況にあります。周囲の状況や市町村から発表される避難指示・避難勧告などの情報に留意し、ただちに命を守るための行動をとってください」
「この数十年間災害の経験が無い地域でも、災害の可能性が高まっています。油断しないでください」

と警戒を促している。上司にこの気象庁サイトを読んでもらうのも、ひとつの手かもしれない。(MM)