【ワシントン時事】ロイター通信は30日、米政府高官の話として、ケリー米国務長官がロシアのラブロフ外相と電話会談し、同国によるシリア空爆などの動きについて「危険だ」と懸念を伝えた。

 ケリー長官は、もしロシアが過激派組織「イスラム国」の活動地域以外で空爆を実施したとすれば深刻な問題となるだろうと述べた。

 ケリー長官は同日午後(日本時間1日未明)にニューヨークで行われるラブロフ外相との会談で、米側の立場を改めて伝える方針。両外相はこれに先立ち、別の会合でも同席する。

 国務省のカービー報道官は30日、記者団に対し、ロシア側がシリアで空爆作戦を実施すると事前に通知してきたことを明らかにした。ロシア側は作戦中、米軍機がシリア領空の飛行を避けるよう求めてきたという。

 報道官は「米国主導の有志連合は、過激派組織掃討戦を支援するため、イラクやシリアでの飛行を継続する」と強調した。 

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