VW、米国での販売低調=排ガス不正影響か―9月

 【ニューヨーク時事】ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は1日、9月の米国での新車販売台数が前年同月比0.6%増の2万6141台だったと発表した。他社が軒並み2桁増を記録する中、低調が際立った。ディーゼル車の排ガス不正問題が影響した可能性が強い。

 VWは米環境当局が不正を公表した9月18日以降、排気量2000ccの4気筒直噴ターボ型ディーゼルエンジン(TDI)を搭載した「ゴルフ」「ジェッタ」「パサート」「ビートル」の米国内での販売を停止している。

 特に「ゴルフ」の中核モデルは、原油安で小型トラック回帰が顕著な米新車市場にあっても好調を維持してきた人気車種だが、9月は36.8%減。一方で、スポーツ用多目的車(SUV)「ティグアン」は77.5%増えた。