精子が動き、卵子と受精するのに必要なタンパク質をマウスの実験で特定したと、大阪大や筑波大のチームが1日付の米科学誌サイエンス電子版に発表。

 このタンパク質は「精子カルシニューリン」で、人の精子にもあり、不妊症のメカニズム解明に役立つ成果としている。

 カルシニューリンは免疫に関わり、マウスや人の全身にあるが、大阪大の伊川正人教授(生殖生物学)らのチームは精子にだけ存在するタイプを特定。精子カルシニューリンが作られないようにしたマウスを作製したところ、精子が尾を十分に曲げられなくなって動きが悪くなり、卵子を取り囲む透明帯を通過できなくなり、不妊になった。

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