光学顕微鏡で見た「ナノ多結晶ダイヤモンド」
共同通信社

 隕石の衝突で出来たロシア・シベリア地表の巨大クレーターで見つかったダイヤモンドが、極めて硬い「ナノ多結晶ダイヤモンド」と分かったとの研究成果を、愛媛大地球深部ダイナミクス研究センターのチームがまとめ、1日付の英科学誌電子版に発表した。

 チームによると、約3500万年前の隕石衝突時の超高圧と高温により、地表付近にあった炭素の塊「単結晶グラファイト」が変化しダイヤになったとみられる。

 ナノ多結晶ダイヤモンドは超高圧技術により合成された世界で最も硬いダイヤとされるが、天然のものは世界初という。