川島なお美さん告別式、拍手で最後の別れ | ニコニコニュース

川島なお美さんの遺影と喪主を務めた夫・鎧塚俊彦氏【モデルプレス】
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【モデルプレス】先月24日、肝内胆管がんのため54歳で亡くなった女優の川島なお美さんの葬儀・告別式が2日、東京・青山葬儀所で営まれた。

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遺されたものの寂しさを表すような涙雨に濡れた昨晩の通夜だったが、この日は生前の川島さんの明るい人柄を表すような晴天に。参列者約900人、ファン約600人が川島さんと最後の別れをするために集まった。

司会は、川島さんと夫でパティシエの鎧塚俊彦氏の結婚式で司会を担った徳光和夫が務め、弔辞は、公私にわたって付き合いがあった作家の林真理子氏、川島が敬愛する女優の倍賞千恵子が読み上げた。また、弔電では事務所の先輩である片岡鶴太郎の言葉が代読された。

◆ガンも前向きに捉える

喪主を務めた鎧塚氏は、「女房は過去を振り返るようなことはしませんでした。自分の体にできた腫瘍でさえも“戒め君”と呼んで前向きに捉えていました」と川島さんのたくましい人柄を表すエピソードを紹介。最近見つかったという、12時間に及ぶ大手術前に書いたとみられるメモの中で、川島さんが「女優としてもっと可能性を広げ、映画・舞台・CM・ラジオ、もっともっと川島なお美を進化・熟成させる、そのための今後の人生の糧になる試練を与えてくださった神様“戒め君”ありがとう。私はまだ生きます」と綴っていたことを明かすと、「女房は他界したくらいでへこたれる女性ではありません。今もこのどこかでこの話を聞いています」と力強く語った。

◆最後の別れ

出棺時、最後のあいさつに立った鎧塚氏は、寂しさと辛さを抑えきれず、何度も顔をゆがめながら、「川島なお美最後の緞帳が今まさに降りようとしています。私の方から最後のお願いがございます。女房は拍手をいただけることが生きがいとしていたと言っても過言ではありません。最後は大きな拍手で女房を送ってやっていただきたい。アンコールはございません。割れんばかりの拍手でなお美を送ってやってください。お願い致します」と参列者に呼びかけ。そして、川島さんと鎧塚氏の愛そのものを歌ったかのよう川島さんのラブバラード曲「偶然の後で」が流れ出すと、鎧塚氏は感極まり、位牌を掲げながら深々と礼をして参列者に感謝を表した。

カーテンコールのように大きな拍手と「なお美ちゃん、ありがとう」というファンの熱い言葉が鳴り響く中、川島さんのご遺体を乗せた霊柩車は葬儀所を出発。その姿が見えなくなるまでの数分間、川島さんへの喝采は鳴りやむことがなかった。(modelpress編集部)