データを保存できる電子ラベル。しかもプリントアウト式

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ゼロックスが開発したプリントアウト式電子ラベルは暗号化されたメモリーが組み込まれており、ホログラムなどの偽造防止テクノロジーよりもはるかに高いセキュリティが実現できるそうです。

Thinfilm社がライセンスを所有するテクノロジーを使うことで、このラベルは36ビットの書き換え可能なメモリーを持つことができるとのこと。我々がパソコンやタブレットに使うメモリーとしては小さ過ぎる容量ですが、それでも680億ポイントのデータを保存することができます。

これを使って、商品が配達のどこの地点にいるのかを記録したり、シリアル番号などの情報、薬の服容量や補填に関する情報を保存しておくことができます。


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記録されたデータはスマホに繋げるリーダーを使って読み取ることができ、しかもインターネット接続無しでも読み取れるとのこと。機密性の高い政府文書などの場合、同じメモリーラベルに追加で暗号を印刷することで承認されたハードウェアでしかデータを読み取れないようにすることもできるそうです。

これで偽造やデータ盗難の問題が一気に解決!と思いたくなりますが、ホログラム・ステッカーが実用化されたときも多くの人がそう信じたのも事実。いたちごっこが高度になっただけなんでしょうか...。

ラベルにデータを保存できるというのも素晴らしいですが、印刷後もデータをアップグレードしたり改善することもできるので常に偽造を企む人たちの一歩先をキープできるということです。


source: Xerox via Computerworld

Andrew Liszewski - Gizmodo US[原文
(塚本 紺)