排ガス不正、解明に数カ月=臨時総会は取りやめ―独VW

 【フランクフルト時事】ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は1日、ディーゼル車の排ガス不正問題について、米法律事務所に委託した真相解明のための外部調査終了まで、少なくとも数カ月かかるとの見通しを示した。人事案決定のため予定していた11月9日の臨時株主総会は「(不正に関する疑問への)十分な回答ができない」として、取りやめることを決めた。ただ、不正車の改修方法については来週中に発表する。

 VWはまた、財務担当取締役ハンス・ディーター・ペチュ氏(64)が、予定通り監査役会長に就任すると発表した。経営に長く携わっているペチュ氏については、不正関与を懸念する声が株主から上がっていた。