ユーザが作ったコンテンツのライセンス事務を代行するLobsterがYouTubeとパートナー、取り扱いコンテンツが一挙に増える | TechCrunch Japan

アーチストや(でない人)が作品をソーシャルネットワークなどにポストし、その再利用を有料にしたいとき、そのためのライセンシング事務をLobsterがやってくれる。このある意味便利なサービスLobsterが今日(米国時間10/1)、これまでで最大のパートナーシップ、YouTubeとの提携を発表した。これからのYouTubeユーザはビデオをダウンロードして利用したいとき、その作者からの有料ライセンスをYouTube経由でLobsterにリクエストできる。一回のダウンロード〜利用につき一回分の料金、という方式だ。バルク契約は(まだ)ない。

現状では、メディアやクリエイティブエージェント、広告代理店などには、クリエイティブコモンズの(もっぱら総称的な)コンテンツを作る、というライセンシング方式しかなかった。独自のコンテンツを作ることもあるが、ライセンス管理などでかなりの費用がかかる。Lobsterを利用すると、プロの出版社やプロダクション、あるいは一般消費者が、ソーシャルメディアで見つけたコンテンツを、正規にライセンスを得て使用できる。

同社は昨年Disrupt Europeでローンチし、ユーザがInstagramやFlickrなどに投稿したコンテンツを利用者にライセンスできるようにした。ライセンスをリクエストした者と権利保有者とのあいだのコミュニケーションを、同社がすべて取り扱う。今日ローンチしたYouTube上でも、やり方は同じだ。

YouTubeの投稿者が自分のコンテンツをLobsterに登録すると、それがクリエイティブエージェントによってライセンスされるようになる。しかしLobsterに登録されていないビデオをYouTubeで見て使いたいと思った消費者(等)は、ビデオのIDをLobsterに送ると、作者にコンタクトしてライセンス合意をまとめることをLobsterがしてくれる。

YouTube上のビデオのライセンス料金は5ポンド(7ドル)だ。Lobsterがライセンス料のごく一部を取り、残りを作者に渡す。

今Lobsterがライセンス事務を代行しているコンテンツは、InstagramとFlickrの上だけでも70万点。YouTubeが加わったことによって、2016年以降は飛躍的に増えるだろう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa