【アトランタ時事】環太平洋連携協定(TPP)交渉に出席している甘利明TPP担当相は3日夜(日本時間4日午後)、残された課題のうち、バイオ医薬品のデータ保護期間について「埋めるべき差が残っているが、(米国とオーストラリアが)精力的に交渉を行うことを確認した」と述べた。3日夜の全体討議終了後に記者団の取材に応じた。

 甘利氏は、難航している乳製品の市場開放についても「米国とニュージーランドが精力的に交渉を続けている」と指摘。「全体討議は最終段階にあるため、ゲームはやめて誠実な対応で交渉すべきだと呼び掛けた」と話し、今後の交渉結果を踏まえ、4日午後に再び全体討議が開かれるとの見通しを示した。