TPP交渉について、大筋合意する見通しを発表する甘利TPP相=4日、米アトランタ(共同)
共同通信社

 【アトランタ共同】米ジョージア州アトランタで開かれている環太平洋連携協定(TPP)交渉が大筋合意する見通しになった。甘利明担当相が4日(日本時間5日未明)、明らかにした。1日閉幕の当初予定を再三延長し、最後まで難航した新薬のデータ保護期間を実質8年とすることや乳製品問題で決着にこぎ着けた。貿易を自由化し、投資や知的財産の広範な分野でルールを統一する。経済規模で世界の4割を占める巨大経済圏が誕生する。

 日米協議では懸案だった農産物や自動車の関税問題も決着し、コメを無関税で輸入する枠の新設や牛・豚肉関税の引き下げなど一部開放する。