石井ふく子氏、3度目のギネス認定に感謝「演出家は元気じゃないと」 | ニコニコニュース

自身3つ目となるギネス世界記録に認定された石井ふく子氏 (C)ORICON NewS inc.
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 演出家の石井ふく子氏(89)が5日、都内で行われた明治座11月公演『かたき同志』制作発表会に出席した。今年8月に「最多舞台演出本数」で自身3つ目となるギネス世界記録に認定され、この日あらためて出演者たちから祝福を受けた石井氏は「ありがとうございます」と感謝を述べた。

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 石井氏は、1968年に東京・新橋演舞場で手掛けた舞台『なつかしい顔』から、今年1月に行われた『春日局』までの183作品が、ギネス社から認定を受けた。これまで85年にドラマのプロデュース数が1007本になり「テレビ番組最多プロデュース」を記録。2014年には、87歳342日の「世界最高齢の現役テレビプロデューサー」としてギネス記録に認定された。

 発表会では、同舞台の2年半ぶりの再演と、石井氏のギネス記録の祝うくす玉割りが行われ、石田氏は「ありがとうございます」と深々と一礼。受賞の知らせを受けた際について「全然、私わかってなかった。事務所の方が(申請を)やってくれてたので」と明かし、「数えたことなかった」とにっこり。「あと何本作っていきたいか?」と報道陣から問われると「演出家は元気じゃないと、元気な舞台作れないから、元気じゃなくなったらやりません」と話した。

 同作の脚本は、TBSの名作ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』で、石井氏と名コンビで知られる脚本家の橋田壽賀子氏。これまで7度上演され、女の意地や親と子の葛藤、町の人々の笑いあり、涙ありの下町人情物語が描かれる。

 石田氏は「再演の方が難しい。再演の方が緊張します」と舞台の難しさを語り「(お客さんに)『本当に良かった』と心におみやげを持っていくような素敵な芝居を作っていきたい」と決意を新たにしていた。

 会見には、三田佳子、藤山直美、小林綾子、金子貴俊が出席。公演は11月3日から12月6日まで東京・明治座。12月9日から26日までツアー公演が行われる。