【アニメ】聴こえなかった音が聴こえる! アニメ好きが「ハイレゾ」でアニソンを聴いてみた | ニコニコニュース

ウレぴあ総研

アニメが大好きで、音楽も大好き! そんな3人の男たちがこの度、ウレぴあ総研編集部より、「ハイレゾ音源でアニソンや声優ソングを聴いてみる」という機会をいただきました。

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今回の試聴会は、ハイレゾ音源で配信されている楽曲の中から3人でプレイリストを作り、それらを聴き比べるという形式で開催。音楽は好きだけれど、普段は再生環境や音源の形式に特にこだわりがない3人故に、ハイレゾ初体験では素直で率直な感想が数多く出ました。

原音により近い音の再生が可能だというハイレゾ音源。果たして、そんな新しい音に触れたアニメ音楽ファンは、何を思うのでしょうか? 今回は、当日の様子を座談会形式でレポートさせていただきます。

なお今回はハイレゾ音源の試聴会ということで、先日発売されたJVC製のハイレゾ対応ヘッドホン『SIGNA 01』と『SIGNA 02』をそれぞれ用意。こちらのヘッドホンを使って各楽曲を聴き比べてみました!

【座談会参加者】
住吉STRANGER:中高生の頃に、Hi-STANDARDによるパンクブームとNUMBER GIRLの登場で巻き起こったジャパニーズ・オルタナ・ムーヴメントの喧騒に巻き込まれ、音楽好きに。一方で、子どもの頃からアニメファンだった為、アニソンや声ソンも好き。最近、強く心震えた音楽ライヴは、FUJI ROCKで観たMotorheadのステージと、May'nさんの日本武道館公演。

テリー・ライス:幼少期より両親の影響から、洋楽を中心にロックやポップスに親しむ。年齢の割に、ジャズやプログレ、AOR等、渋めの音楽にも強い。同時に、アニメや漫画といった表現媒体にも精通しており、"テリー・ライス"のハンドルネームでBLOGやtwitterを中心に、アニメや音楽の感想を発信中。『極上生徒会』と藤子不二雄漫画とスティーリー・ダンが好き。

あまね丸:漫画のレビューを中心に、フリーのライターとして活動。現在、20代半ばと今回の座談会参加メンバーの中で、一番若い。相撲とボクシングも好きで、相撲の速報を行う仕事に就いていたことも。文系と体育会系、オタクとサブカルの狭間で、絶妙にバランスを取り続ける。

アニメファンで音楽ファンの3人、初のハイレゾ体験!

住吉:我々、初のハイレゾ体験ということで、各々、聴いてみたい楽曲を選んできてもらったんですが……まずは、『創聖のアクエリオン』を聴いてみたいと思います。

この曲は、楽器が沢山使ってあって、音のレイヤーが多いので、ハイレゾ音源でどういう風に聴こえるんだろうという点と、メジャーな楽曲ということで選んでみました。

あまね丸:『アクエリオン』カラオケに行った時の履歴で残ってる率、高いですからね。

住吉:(『創聖のアクエリオン』を作曲した)菅野よう子さんの曲って音数が多いじゃないですか。この曲もそうで、ストリングスであるとか、バンドサウンドであるとか、そこにプラスしてコーラスとか色々なものが入っているのがクリアに聴こえるという。

テリー:ハイレゾ音源の方が音の分離は良い気がしますね。(CD音源では)聴こえなかった音で、オルガンの音が聴こえたりとか。全体的に鳴り物の音も良かったかな。

住吉:成る程、自分はベースでした。聴く人によっても、どの音が聴こえるかは変わりますね。ちょっと、自分はオルガンの音が分からなかったので、もう一回聴いてみたいと思います。

あまね丸:我々、読解力の差が……。

住吉:音に対して、"読解力"って言うのかね(笑)。

(もう一度、聴いてみる)

あまね丸:これ、普段は意識しなかったんですけど、"サ行"。"ス"とか"サ"とかが凄くよく聴こえるようになって、あとは、声が掠れるところとか、息を吹き込むところとか。

住吉:詩も綺麗に聴こえるね、うん。ヴォーカルも含めて、一個一個の楽器の音もセパレートして聴こえるから、それぞれの音を追い掛けられる。

テリー:やっぱり、この曲は菅野さんらしいなぁ、と思うんですけど、これだけ楽器が揃っているとオーケストラっぽく構成できるのかなぁ、というのを改めて思いましたね。

住吉:他の菅野サウンドも(ハイレゾ音源で)聴いてみたくなりませんか?

テリー:なりますね。これはなる。

あまね丸:やっぱり、こういうアニソンって複雑ですよね。

住吉:だからこそ、やっぱり音源にしろ再生機器しろ、こういうものが求められるようになったんじゃないですか? 真に迫って聴こうと思ったら。

テリー:これが2005年の楽曲で、その頃はハイレゾなんて当然、一般的じゃなくて、それ以前に映像ソフトのブルーレイが一般的じゃなかった(笑)。

あまね丸:もう10年経ってるんだ……。俺、当時、高校生だ。

テリー:ハハハハッ!(笑)

あまね丸:でも、やっぱり違う。ハイレゾ音源で聴くと音にシンフォニック感が増して、ファンタジックな雰囲気がより出てくる気がします。CD音源だと、バンドサウンドのジャカジャカ感が前に出ちゃうので。

住吉:この曲を選んで良かったですね。じゃあ、次の曲にいきますか?

名作『ARIA』のサントラを聴いてみる

続いて、アニメのサウンドトラックをハイレゾで聴いてみる

住吉:これも自分が選ばせてもらって……『ARIA』。新作も製作されて、根強い人気を持つ作品で、その第1作目のサントラです。BGMでもヨーロッパ的な音が使われていて、当時、とても画期的でした。そこからインスト曲の『ゴンドラの夢』と主題歌の『ウンディーネ』という曲を……。

テリー:これ、オリジナルですか?

住吉:サントラなんで、これはリミックスバージョンなんですけど。(『ウンディーネ』を歌う)牧野由依さんは、音楽学校を出られていて、声楽なんかも経験されているであろう声優さんであり、そうした歌手の歌を良い音で聴いていただこうかな、と。

テリー:これも10年前の作品ですね(笑)。

住吉:10年か~。まぁ、でも10年経って、ハイレゾというより原音に近い音をパッケージできる技術が開発されて、また新しい発見があるというのがおもしろいですよね。その10年を噛み締めながら、聴きましょう『ARIA』!

(『ARIA』のサウンドトラックから続けて2曲を試聴)

住吉:先ほどの『創聖のアクエリオン』に比べると、音の作りがシンプルで、弦楽器があって、打楽器があって、そういった楽曲だとどんな感じかな、と。

あまね丸:また、アニソン感のない曲を選びましたよね。この曲だと、弦楽器の奥行きや響きが感じられて。余韻っていうんですか?

テリー:僕は、(『ウンディーネ』が)オリジナル版に比べると、テクノ感やリヴァーブが強過ぎて……。やっぱり、ハイレゾの音として響きが良かったのはインストの方。こっちの方が空間的な響きもあったので、それは凄く良いなぁ、と思った。逆に、『ウンディーネ』のリミックス版は、デジタル的な処理を施しちゃってて、やっぱり牧野さんの声だけを聴いていたいなぁ……ってなっちゃう。

ハイレゾに合う音楽について考えてみる

住吉:ハイレゾやヘッドホンの特性としては、歌ものの方が合う?

テリー:声が凄く良く聴こえるんですよね。テクノとかっていうよりは(そっちの方がフィットする)。メロディーの方が聴こえやすいんですよ。

住吉:アコースティックな音であったりとか、音の綺麗さ、歌の上手さ……。

テリー:そっちの方が合う気はします。だから、アンビエントとかを流されちゃうと、ちょっと辛いのかなぁって気がしますよね。

住吉:声が本当に良く聴こえるので、アニソンだと新居昭乃さんとか坂本真綾さんとか"癒し系"じゃないですけど、楽器や声が綺麗なシンガーの方が……。

テリー:ナチュラルな音の方が合うのかなぁっていう気がしますよね。例えば、ORIGAさんとかは鳴りが良いのかな、と。

住吉:やっぱり高音質だとナチュラルな音の方が……バリバリのテクノとか一曲入れておけば良かったなぁ……。

テリー:次、『カードキャプターさくら』を聴いた方が良いかもしれない。これ、テクノっぽいリズムなんで。

住吉:じゃあ、いってみますか。"懐メロ枠"で、あまね丸くんが選んでくれた『カードキャプターさくら』主題歌集より『Catch You Catch Me』です。

ハイレゾ音源で、90年代のアニメソングを再体験!

ハイレゾ音源で、90年代のアニメソングを再体験!

あまね丸:これ、完全に同時代性で選んじゃったんですけど。

住吉:でも、良いじゃない。思い入れのある昔の曲が、ハイレゾでどう聴こえるのか。

テリー:廉価版のブルーレイボックスでも出ますよね、『カードキャプターさくら』。

あまね丸:12月に出ますよ。

(グミ<日向めぐみ>さんの『Catch You Catch Me』を聴く一同)

テリー:この曲って、生音はギターだけかな? 打ち込みですよね、基本は。音がクリアに聴こえるから、ちょっと弱く感じちゃう。

あまね丸:音一個一個の余韻の無さみたいなものまで拾っちゃう感じですか?

テリー:(低音やホーンセクションの音が)打ち込みだから、それを高音質で聴くとちょっと弱いなぁって。逆にハイレゾ音源で聴くと、ギターの音がより印象的に聴こえるなぁっていうのがあって。周りが人工的な音だから、人が弾いている音が綺麗に聴こえた気がする。

あまね丸:確かに、『アクエリオン』なんかに比べると、音の隙間みたいなものがより強く感じられますね。やっぱり、現代的なアニソンの方が聴き甲斐がありますよね。

住吉:ハイレゾで、いい機器を使ってというシチュエーションだと、おもしろいのは多層的な音作りをしているモダンなアニメソングであったりとか、凄くナチュラルな曲って感じですかね?

テリー:僕、(『カードキャプターさくら』の主題歌だったら)『プラチナ』聴きたい(笑)。

あまね丸:あ、そっち!?(笑)

テリー:あれも菅野さんですからね!

住吉:まぁ、90年代の曲なんかも、こうして新しい聴き方ができるということで。

あまね丸:これまで聴いてきた曲の中では、一番アニソンらしいアニソンだとは思いますよ。

ハイレゾ音源で聴いてみたい"懐メロ"なアニソン

住吉:『カードキャプターさくら』をやってた頃なんて、テレビはアナログ放送だったわけですよ。

テリー:確かに(笑)。

住吉:4対3のブラウン管のテレビで観て、しかも録画媒体もVHSだったわけです。録画予約をしておいて、相撲中継が延長したら終わりがちょっと切れてたりしたわけで。

あまね丸:そう! (『カードキャプターさくら』をビデオに予約して再生したら)武蔵丸の顔が出てきた事ありますよ(笑)。

住吉:他にも懐かし目のアニメ作品で、これをハイレゾで聴きたいみたいっていう曲は、ありますか?

あまね丸:THE ALFEEとか? 彼らがアニメの主題歌やってた……。

テリー:『モンタナ・ジョーンズ』! 『モンタナ・ジョーンズ』はヤバイんですよ。1曲の間で、ジャズやって演歌やってヘヴィメタルになって。

あまね丸:アニソン縛りだったら、『モンタナ・ジョーンズ』聴きたいですね。

住吉:何で、さっきからNHKアニメばっかり(笑)。

あまね丸:今回の裏テーマとして、「NHKアニメのせいで頭がおかしくなったヤツ一杯いるよね」っていうのがあるんですよ! ナディア、さくらちゃん、最近だとまいんちゃんとか観て、頭がおかしくなっちゃうっていう。

住吉:ははははっ(笑)。

あまね丸:あと、『宇宙船サジタリウス』のオープニング聴きたくないですか?

テリー:あ~聴きたい! 聴きたい!

あまね丸:ハイレゾで聴いたら、また新しい聴こえ方があるかもですよね。

何百回も聴いたあの「声優ソング」をハイレゾで

声優さんの楽曲をハイレゾで聴いてみる

住吉:じゃあ、次は、声優ソングから今井麻美さんの『Strawberry ~甘く切ない涙~』。自分は今井麻美さんが凄く大好きで。アルバムは勿論、持ってる。コンサートも行き、曲がアニメの主題歌になれば、そのアニメも何度も何度も観てると。そんな人の曲をハイレゾで聴いたらどうなるんだろう? ということで選んでみました。

(今井麻美さんのアルバム『COLOR SANCTUARY』より『Strawberry ~甘く切ない涙~』を試聴)

住吉:先ほどの牧野由依さんとは、またちょっと違って、所謂"声優アイドル"さんによるポップな楽曲なんですけど。どんなもんでしょう?

テリー:渋谷系の曲ですよね。

住吉:この曲は、ギターポップですよね。また、今井さんってアルバム単位で聴くと、ビートが激しい曲と、こういうガールズポップ、ギターポップっぽい曲が混在していて、ハイレゾ音源でまとめて聴いてみるとおもしろいんじゃないかな、と思うんですが。とりあえず、この曲に絞って。

テリー:やっぱり、演奏とヴォーカルの分離は凄く良い気がしますね。

住吉:声優さんのバックバンドって、凄く技術的に上手かったりするじゃないですか。そういうのを追えるのは良いですよね、楽しみ方として。家でCDを聴いて、アニメの主題歌で曲を聴いて、そういう何百回と聴いてきた音とは明らかに聴こえ方が違ったし、感じ方も違ったし、そういうのはおもしろいなぁ。

テリー:あと、最近の曲ってベースラインが複雑なんだなぁって。

住吉:その辺りも各楽器にフォーカスして楽しめるという。聴き慣れた曲こそ、おもしろいですよね。そういう意味では。

高音質だからこそ気付かされた、現代アニソンの特徴

テリー:さっきの牧野由依さんもそうですけど、声優さんでも声楽出身者っていう方がいて、高垣彩陽さんとか『神撃のバハムート』でヒロインをやっていた清水理沙さんとか。

あまね丸:やっぱり、アニソンや声ソンって複雑化してるなぁ、って。カラオケで歌える曲が減った気がするんですよね。歌い手に対しても求める技量とかが凄く上がっていて。それこそ、ハイレゾ音源とかで聴かないと分からないマニアックさに細分化していっている気も……。

住吉:ジャズのファンがオーディオにとことんこだわるみたいな方向性になってきているんですかね?

テリー:逆にいうと、ハッとするようなメロディーがなかなか生まれづらくて、音の重ね方がスケールアップしている部分もあると思います。

あまね丸:こうやって聴き込んで、「あぁ、こういう作りになっているんだ」みたいな。複雑になっているからこそ、より聴き込みたいみたいな欲求があって、こういう高音質なものが求められているんじゃないかなって。

住吉:じゃあ、そういう話が出た後で、物凄くシンプルな曲ですよ。『WOLF'S RAIN』のサウンドトラックから『could you bite the hand?』を。これは、テリーさんのチョイスです。

アコースティックなアニソンはハイレゾでどう変わる?

アコースティックでシンプルなアニソンをハイレゾで体験

あまね丸:『WOLF'S RAIN』の頃って変わった深夜アニメ作品多かったですよね。手探り感があって。やたらと渋かったり、ハードな話が多かったり。大人っぽい作品がメインだった気がする。

住吉:実験的な作品が多かったよね。

(ギターとヴォーカルだけのナンバー、『could you bite the hand?』を聴いてみる)

住吉:どうでしょう。非常にシンプルな、そして情熱的な曲で。

テリー:凄かったですね。やっぱり、高音質で聴いてる分、ギターと歌だけの曲だから、より迫ってくるというか。

あまね丸:音だけで勝負している曲だから、尚更ハイレゾで聴くと、よく聴こえるなぁ、と思います。

住吉:今まで音の良さという部分に注目してきましたけど、音が良くなれば歌い手のエモーションみたいなものも当然、そこに比例して伝わってくるなぁ、なんて思ったんですけど、どんなもんでしょう皆さん?

あまね丸:そうですね。ヴォーカリストの息継ぎの音とかも聴こえるんで。

住吉:そういうトコだよね、きっとね。

テリー:CD音源だとあんまり気付かなかったんですけど、ギターを打楽器的に叩いてますよね。押尾コータローさんがよくやられるような。

住吉:これも菅野さんの曲で……やっぱり、菅野さんはハイレゾに合うね!

あまね丸:『COWBOY BEBOP』とか聴きたくなる。

テリー:『COWBOY BEBOP』のスタッフがほぼスライドして出来てますからね『WOLF'S RAIN』も。『COWBOY BEBOP』もハイレゾで配信されてましたよね。

住吉:もうベッタベタに『TANK!』1曲だけでも聴きたい(笑)。

テリー:『TANK!』も聴きたいけど『Rush』も聴きたい。

初のハイレゾ体験を終えて、各自から様々な意見が!

住吉:ここらで総評としてどうでしょう? ハイレゾでアニメの曲を聴いて、思ったこと、感じたこと、伝えたいこと……。

あまね丸:アニソンに関しては、最近の楽曲の複雑さがより際立つかなっていうのと、聴き慣れた曲が意外とトリッキーに作られていることに気付かされるみたいな。

住吉:昔のアニソンだとシンプルに作られているし、それを良い音で聴けば、そこが際立ってくるし、最近の曲だと、さっき言ってたみたいな複雑さがあり、マニアックさも上がっているしという部分で、そこが目立ってくるって感じですかね。その辺りのコントラストもハッキリ見えるくるだろうし。

テリー:そうですね。

住吉:だから色んな曲をハイレゾ音源で聴いてみたくなりますよね。

正直、機材であるとか音源の形式ってものに対して、こだわりが無かったんです。「聴ければいいや」みたいな。それでも、こういったハイレゾの試聴会という機会をいただいて、良い機器を使わせてもらって、そしたら「やっぱり、違うな」っていうのは、耳がそれほどよくない自分でも分かったし、それは良いなと思いました。

あまね丸:自分の場合は、『カードキャプターさくら』を入れていたことによって、アニメソングが複雑に進化してるんだな、音楽的に掘り下げられているんだな、って思いました。それっていうのは、ハイレゾで聴かないと分からない部分だろうし、ボーっとテレビで観ていただけでは分からない程、作りこまれているんでしょうね。そういう意味では、『創聖のアクエリオン』は一番、衝撃的だったですね。

住吉:一番、インパクトがあった?

あまね丸:そうですねー。やっぱり、若い人とかから凄く人気がある楽曲だから、ちょっと距離感があったんですけど、ハイレゾで聴いたら新たな魅力に気付いて。こう……「ガサツなヤンキー女子が、実は良いとこのお嬢さんで日舞を学んでた」みたいな。

住吉:分かりづらいな(笑)。

テリー:今回の音楽でいえば、今日は3人で選曲したんですけど、結構バラエティーに富んでいて。

あまね丸:そうですね。上手くバラけて。

テリー:それに、時代的な感覚がハイレゾになって、新しく感じられる部分と古く感じちゃうメリハリみたいなものも凄くよく分かるようになったのかなぁ、と。曲の作り方もそうですし、ミックスの仕方とか。

住吉:そこまでは分かんないな~。ミックスとかまで分かるもんなんだ? それは、ハイレゾだから、より伝わるみたいなことですか?

テリー:そうですね。音の配分とかもそうなんですけど、音量のバランスとか。『創聖のアクエリオン』なんかは色んな楽器が入ってるから、各楽器が前に出たりとか、奥行きがあったりとかがあって、正直ちょっとバランスが悪いんですけど、それでもハイレゾで各パートが聴こえてきたのは良かったなぁって思います。

住吉:はぁ~。

テリー:やっぱり、CDだとCDの容量に抑えなきゃいけないわけで。曲がCDに合わせてやることも抑えていたのが、コレ(ハイレゾ)が出てきたことによって取っ払われたわけじゃないですか。それの制限が無くなったことによって、音の細部まで聴こえるようになって、また違ったニュアンスが出てくるんじゃないかな。CDで聴くよりも音の広がりもあるし、また次のレベルに進んだのかなぁと思いました。

以上、初のハイレゾ体験を終えたアニメファンで音楽ファンな参加者による感想でした。

やはり、CDでは聴こえてこない音が聴こえてくること。それこそが、ハイレゾの大きな感動であり、それ故に、また楽曲に対して色々な感じ方ができる、これまでとは異なったニュアンスでの新しい発見がある、というのが大きな収穫だったと思います。

アニソンや声ソンが好きな皆さん、是非とも機会があれば高音質に生まれ変わった"ハイレゾ版アニソン"に触れていただければと思います!