群馬県「わが県といえば、すき焼きだよな!」 地元民の7割「えっ、何それ」 | ニコニコニュース

群馬県の「すき焼き推し」に違和感?(GenJapan1986さん撮影、flickrより)
Jタウンネット

群馬県を代表する料理と聞いて、読者の皆様は何を想像するだろうか。

ソースかつ丼、ひもかわうどん、味噌おでん――。こんなご当地グルメが次々と思い浮かぶが、いま群馬県が強くプッシュしているのは意外にも「すき焼き」なのだという。

群馬県では、「豚すき」がメジャー?

群馬県は2014年9月に、牛肉やネギ、コンニャクといった地元食材の消費拡大を狙って「すき焼き応援県」を表明。「群馬=すき焼き」を定着させようと、毎年11月29日を「ぐんま・すき焼き」の日に定めるなど、大々的なPR施策を展開中だ。

人気のご当地キャラクターのぐんまちゃんを大使に認定、地元出身のタレント井森美幸さんも応援コメントを発表するなど、まさに「オール群馬」の布陣で積極的な取り組みを続けている。

県の発表にある通り、関東を代表する高級和牛の「上州和牛」、生産量が全国第1位の「こんにゃく」、全国的に知名度の高い「下仁田ネギ」など、群馬産の特産品を使ったすき焼きは確かに絶品だ。県内にも、名店として知られる専門店は少なくない。だが、地元民からのリアクションは芳しいとはいえないようだ。

群馬県民と見られるユーザーがツイッターに寄せた反応を見ると、

群馬=すき焼き県には激しく違和感。うどん県かそば県だと思うけど、それじゃよそに負けちゃうのね、きっと(´・_・`)
- さこちん (@sako696) 2015, 10月 1
その群馬県が、牛肉を使ったすき焼き応援県を宣言するのは、違和感ありありで、オチがあるんじゃないかと冷や冷やするな。(^_^;)
- herakuresun (@herakuresun) 2014, 9月 10
すき焼き具材全部賄えるからぐんま・すき焼きアクションってのやってるみたいだけど群馬のすき焼きって豚肉だよなあ
- ふじたま (@wakwaksun) 2015, 9月 27

といったものが中心。とくに、「群馬のすき焼きは豚肉を使う」と考える向きが強いようで、県のPRしている「牛すき」に違和感を覚えているユーザーが多い印象だ。

また、15年9月30日に群馬県が発表した「県政県民意識アンケート」の結果でも、地元民の3分の2は「すき焼きを食べるのは、年に2回以下」だという。県の取り組みについても、地元民の74%が「知らない」との回答を寄せている。

このアンケート結果について、群馬県広報課の担当者に尋ねてみると、

「たった1年の活動で、20%以上もの方が『知っている』と答えてくれたことを、ポジティブな結果として受け止めています。今後も、ご当地食材を使ったすき焼きコンテストを実施するなど、県を挙げてさまざまな施策を行っていく予定です。その過程で、今よりも多くの方に受け入れてもらえれば幸いです」

と答えてくれた。