アフガン撤収、見直し必要=「イスラム国」台頭受け勧告―米軍高官

 【ワシントン時事】アフガニスタン駐留米軍のキャンベル司令官は6日、2016年末までに大使館警備などのための要員を残して米兵を引き揚げると定めたアフガン撤収計画について、修正する必要があるとの認識を示した。司令官は既に、計画見直しに向け複数の選択肢を盛り込んだ勧告を政府首脳に提出したという。米上院軍事委員会で証言した。

 ワシントン・ポスト紙は見直しに関し、デンプシー前統合参謀本部議長が退役直前の今年8月、3000〜5000人の米兵残留を提案し、オバマ大統領が真剣に検討していると報道。同紙はまた、キャンベル氏も最大7000人の駐留継続を含む五つの選択肢を提示したと伝えていた。

 キャンベル氏は見直しの理由として、過激派組織「イスラム国」の台頭などを挙げ、「現計画とは異なる選択肢を指導者に提供する必要がある」と強調した。