マイクロソフトの新LumiaはデスクトップPC的にも使えるモンスタースマホ

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これまで長らく噂されていたWindows 10 Mobile搭載のLumiaスマホがようやく発表されました。マイクロソフトのフラグシップスマホLumia 950Lumia 950 XLです。


Lumia 950のスペックはこんな感じ。

ディスプレイ:5.2インチ WQHD OLED (564 PPI)
プロセッサ:Snapdragon 808、ヘキサコア、64-bit
ストレージ:内蔵32GB、microSDカードスロット
メモリー:3GB RAM
カメラ:光学手ブレ補正つき20MP PureViewリアカメラ、5MPワイドアングルフロントカメラ
バッテリー:3000mAh(入れ替え可能)
外部端子:USB Type-C


そしてLumia 950 XL、こちらはやっぱりスペックもXLです。

ディスプレイ:5.7インチ WQHD OLED (518 PPI)
プロセッサ:Snapdragon 810、オクタコア、64-bit
ストレージ:内蔵32GB、microSDカードスロット
メモリー:3GB RAM
カメラ:光学手ブレ補正つき20MP PureViewリアカメラ、5MPワイドアングルフロントカメラ
バッテリー:3340mAh(入れ替え可能)
外部端子:USB Type-C

価格は950は550ドル(約6万6000円)、大きい950 XLは650ドル(約7万8000円)となっています。


この2台のフラグシップモデルのパワフルさは、サムスンのスマホやGoogleのNexusシリーズなどのライバルとなるフラグシップモデルにも引けを取りません。ディスプレイもチップセットも肩を並べられますし、USB Type-Cコネクタだって同じく採用しています。

ノキア時代はPureViewカメラで他の携帯/スマホとの差別化が図られていました。当時のWindows Phoneは他のプラットフォームと競合できるものではありませんでしたが、このカメラ機能があまりにもすごすぎたために、それだけで他プラットフォームとのレースで張り合えるほどのものだったのです。マイクロソフトは今回発表の2台でもカメラ機能には力を入れており、独立したシャッターボタンもついています。

でもそれだけじゃありません。Windows 10 Phoneはただのスマホとしてのプラットフォームに終わらない、デスクトップ版OSとほぼ同じ体験をも可能にしているんです。


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デモンストレーションでマイクロソフトは、エコシステムの強さと、プラットフォームを超えて使えることの利便性をこれでもかと強調していました。デモで一番すごかったのは、Lumiaにつなげてをディスプレイドックに繋げるだけで、外部ディスプレイをパソコンのように使える「Continuum」機能の紹介。

Officeユニバーサルアプリをマウスやキーボードを使って、パワポを、ワードを、大画面に映し出して編集できちゃうんです(今回のデモではドックに繋いで有線で行われていましたが、Miracastを使用して無線で行うことも可能となっています)。

加えて、マイクロソフトはWindows 10がOutlookメールクライアントやOneDriveなどのサービスと深く統合されていることも何度か強調していました。PureViewカメラで美しい写真をたくさんとっても、オンラインクラウドにも自動で保存してくれるんです。


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新たなLumiaとその機能はどれもとてもすごく思えてしまいますが、実際にはユニバーサルアプリ以外のものはこれまでにも存在しえたものです。スマホはすでに十分パワフルでしたし、外部ディスプレイに映し出す機能だって前からありました。でもすでに可能なこれらの機能がまとめ上げられて「Continuum」という形になったのには興奮しますね。発売は11月からとなっています。日本でも発売されないかな…。


Mario Aguilar - Gizmodo US[原文
(abcxyz)