iPhoneもGalaxyもソニー抜きでは無理って知ってる? 好調な事業の分社化へ

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ソニー復活の立役者!

ソニーが半導体事業として進めているCMOSイメージセンサーの開発製造は、実は世界のスマートフォン市場を大いに支える存在です。そして、その好調な半導体事業の分社化が決定し、新たにSony Semiconductor Solutions(ソニーセミコンダクタソリューションズ)として、来年4月より営業を開始することが発表されましたよ。

スマートフォンやタブレットの販売を自社で行なうソニーではありますけど、世界では「Xperia」ブランドの浸透が思うようには進まないジレンマを抱えています。台頭してきた中国メーカーのスマホのほうが、ドンドンとシェアを拡大しているという厳しい現実。でも、あらゆる世界のトップブランドのスマートフォンが、ソニーに依存してしまっている部分もあるんですよね。

例えば、アップルの「iPhone 6」シリーズにも、サムスンの「Galaxy S6」にも、カメラの画像処理にソニー製のイメージセンサーパーツが2個搭載されているそうです。Wall Street Journal(WSJ)の報道によれば、iPhone 6が1台売れるたびに、ソニーはCMOSセンサーなどから20ドルの売上を得ていると試算されていますよ。ということは、単純計算にすぎませんが、1四半期に売れたiPhoneは6100万台とのアップルの決算報告の数字からすると、それだけでもソニー半導体事業部の売上は10億ドル規模に達することになりますね…。

すでにソニーのイメージセンサーは、2014年に同市場で世界の4割以上のシェアを確保する人気ぶりで、その勢いは衰えることがありません。そこで、ソニーは、まさに稼ぎ頭の半導体事業の分社化を決定しました。新会社の設立によって、より採算性を明確にし、競争力を向上して、さらなる事業成長の加速が目指していくとのことですよ。

ちなみに、ソニーは昨年、テレビ事業を分社化。VAIOブランドのPC事業の売却も大きな話題となりました。今月からは「Walkman」ブランドを中心とするAV事業の分社化へと踏み切っています。まだXperiaのスマートフォン事業は残っていますけど、本体のソニーに残るものが、ドンドンと減っていっているようにも思えますね。これも時代の流れで、仕方がないことなのかな?


source: Sony

Leah Becerra - Gizmodo US[原文
(湯木進悟)

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