Surface Pro 4、より進化した「水冷式」冷却機構を実装 ―静音性も向上 | GGSOKU - ガジェット速報

Newoinは7日(現地時間)、昨日正式発表された「Surface Pro 4」には(過去記事)、より進化した「水冷式」冷却機構が実装されていることが判明したと伝えています。

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既に、先代モデルとなる「Surface Pro 3」においても水冷式の冷却機構は採用されていましたが、端末の一部分に熱が集中してしまうという弱点が指摘されていました。

Surface Pro 3においては、CPU周辺に設置された冷却パーツ内に封入された冷却液を発熱を吸収する形で気化させ、さらにその気化された冷却液を別の箇所に配置されたファンで冷却することにより液化し、再び冷却パーツへと循環させるという仕組みを採用していることが判明しています。

しかしNewoinによると、Surface Pro 4においては「放熱プレート」が冷却機能に追加されたことにより、従来よりも優れた冷却性能の実現に成功しているとのことです。

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「Surface Pro 4」内部の水冷式冷却機構

新たな冷却システムは、CPU周辺の冷却パーツによって気化された冷却液が、冷却パーツと反対側に設置された冷却ファンと端末中央下部に配置された大型の放熱プレートへと送られ、その双方において液化されることで再び冷却パーツへと循環することになります。

さらには、放熱プレートの方により多くの熱が優先的に分散されることになるため、Webブラウジングなどの日々の軽い作業程度の負荷であれば、冷却ファンは動作させる必要がなくなる模様です。また、ゲームや各種編集作業などのCPUに高い負荷をかける作業においても、Surface Pro 3よりも効率的により多くの熱を放散させることが可能になっています。

Surface Pro 3においては、「スロットリング」と呼ばれる発熱に起因するパフォーマンス低下現象の発生も報告されていましたが、どうやらその後継モデルにおいては、純粋な性能向上のみならず弱点であった冷却性能および静音性の改善も実現されているようです。

[Imgur via Neowin]